英単語帳の暗記勉強は隙間時間がおすすめ!長文読解こそ英語学習の重点|勉強法・教育法㉕

英単語帳と長文読解問題を使った英語学習法効率的な勉強法のコツ

 

英単語帳の勉強ってほんっと単調でつまらない。やってられん。

気持ちは分かるけど、やっぱり基礎が大事じゃない?

ちなみに私は英単語帳の類いを使わない派でしたが、センター英語は9割以上で安定といった具合でした。

何……だと……?そんな方法があるのか……?

 

確かに、 どのような分野においても基礎の反復演習が大切であることは事実です。

一方で、単調な暗記勉強が英語嫌いを増やす一因になっていることもまた看過できない事実です。

 

そこで、読解問題を優先した学習スタイルを私なりにご紹介したいと思います。

当記事は、英単語帳の暗記に嫌気が差している方はもちろん、単語帳で学習を続けている方にとっても改善の参考になるように説明していきます。

 

更に、英単語帳を選ぶ際の判断基準についても軽く解説します。

 

なお、「読解問題から多くを学ぶ」というスタイルはそのまま古文単語の学習にも当てはまる話です。ただし、古文の場合は敬語表現や助動詞などを別に暗記しておく方がオススメです。古文の特集についてはコチラを参照してください。

スポンサーリンク

私の場合:英単語帳を一切使わないで読解問題から覚える学習法

 

前述したように、私が現役のときは単語帳の類いを使って勉強していませんでした

 

一方で、とりわけ意識していたことがあります。

それは、「長文読解問題の中で単語も理解する」ということです。

 

インターリーブ学習法、単調な反復だけでなく変化をつける

 

このようなスタイルは、『単調な反復演習よりも変化をつけた方が学習効果が高まる』というインターリーブ学習法の一環でもあります。

その代わりにビョーク氏が勧めるのがインターリーブ(interleaving:交互配置、挟み込み)だ。例えばテニスなら、サーブを1時間練習するのではなく、バックハンドやボレー、オーバーヘッド・スマッシュ、フットワークなど幅広い技能を混ぜて練習することだ。1度の集中練習によってサーブの能力を大幅に向上させるのと違い、インターリーブは、多くのスキルをほとんど気づかない程度に向上させる。しかし、やがてこれらの小さな向上が積み重なっていくと、同じ時間をかけてひとつひとつのスキルを順に習得する場合よりも、はるかに大きな成果が得られるという。

コラム「インターリーブ学習を取り入れる」(2018年5月18日) | 株式会社ビジネスプラスサポート

 

英語の長文読解であれば、一つの英文だけでも様々なアプローチの仕方があります

設問で言えば、そこには英文法の並び替え問題もあるでしょうし、英文和訳もあるでしょうし、択一問題もあることでしょう。

また、そもそも長文それ自体が様々な内容を持った文章ですし、文章読解においては国語のロジックもストレートに関わってきます。(科目の枠も超えて結びつくということです)

更に、リスニングもありますし、読解問題でも音読すればスピーキングにもなります。

 

そうした様々なアプローチを通して英単語を習得していくのが良いのではないか、というのが私の個人的な見解です。

英単語帳も真面目に進めるという方も、そうした多様なアプローチの一つとして英単語帳を組み込めば良いのではないでしょうか

 

変化をつけるということは、単純に飽きにくいという重大なメリットもあります。

 

単調な反復演習よりも、五感やイメージを関連付けて記憶定着

 

また、このようなスタイルは、『単調な反復演習よりも五感も関連付けていった方が記憶は定着しやすい』という考えとも親和的です。

 

ちなみに、世界記憶力選手権で日本人初の“記憶力グランドマスター”の称号を獲得した池田義博さんはこのように述べています。

情報の8割は視覚から入ってくるものですが、視覚で得られる情報は膨大なため脳への負担が大きくなります。ですから脳は負担を減らすために、あえて視覚からの情報を残さないようにすることがあります。多くのことを覚えたいときは、視覚以外の五感も利用したほうが効果的です

記憶力日本一、池田義博さんに聞く「五感を使って暗記力を高める方法」│#タウンワークマガジン

 

例えば、「make O C=OをC(の状態)にする」……と100回読み続けても、単純な暗記は忘れやすいものです。

一方で、某国の大統領が演説している映像をイメージして「We will make America(O) great(C) again!」と大げさな身振りもつけて声高に主張してみましょう。……そもそもやる前から脳裏に焼き付いていたかも知れませんが。

 

……これはあまりにも強烈な例ですが、つまり他のイメージや知識に有機的に関連させていった方が記憶は定着しやすいということです。

今回の例で言えば、同じ英単語の学習でも某国大統領のビジュアルと英語音声と自分自身の発音が文法知識とイメージとして結びつき記憶が定着します

 

英単語と日本語が1対1対応するとは限らない、簡単な単語ほど難しい

 

加えて、日本語と英語を単純に1対1の対応で翻訳できるとは限らない」という本質レベルの問題も関わってきます。

 

……どういう意味ですか?

では問いますが、英語の「run」という動詞はどういう意味ですか?

「run=走る」でしょ?小学生でも知ってる

……本当に「run=走る」で正しいのですか?

……えっ?

 

例えば、以下の英語は日本語ではどのような意味でしょうか。

  • run a company =会社を経営する
  • autorun =自動実行
  • run a risk =リスクを冒す
  • My nose is running. =鼻水が出ている

 

このようにニュアンスは何となく通じるものの、そのまま「走る」には置き換えられないことが分かります。例えばautorunを「自動走行」と訳してしまうと、車の自動運転のような意味合いとなり完全な誤訳にすらなります。(※autorunとはCDなどを自動で実行する機能のこと)

こうした訳語やイディオムを片っ端から暗記するのも一つのやり方ですが、それよりも単語の持つコアイメージを掴んで応用することが出来れば理想です。

 

なお、逆パターンも考えてみると……と言いたいところですが、私自身が英語ネイティブではないため控えます。

ただ、例えば「亀裂が走る」「リズムが走る」「閃光が走る」「筆が走る」と言った日本語がそのまま「○○ runs」で置き換えられないことは確かなようです。

 

なお、Google翻訳に「リズムが走る」と突っ込むとそのまま「The rhythm runs」などと訳文が出たりしますが、私が英語圏のサイトを調べた限りでは、こうした英語を日本語で言う「リズムが走る」の意味で使っているケースは見受けられません。
むしろ「rhythm」と「run」を組み合わせると、『リズムを取りながら実際に走っている』ニュアンスになるようです
裏を返すと、あのGoogleさんですら日本語と英語の対訳はまだまだ難しいということです。

 

ちなみに、日常的に使われるようなカンタンな単語ほど訳語の候補が膨れ上がります。なぜなら、カンタンな言葉ほど多種多様なニュアンスで使い倒されるからです。

 

逆に、専門的で難しい単語ほど1対1対応に近づく(ニュアンスの幅が狭い)傾向にあります。例えば、deconstructionと言えば、普通は「脱構築」という対訳が1対1で当てはまることでしょう。

こうした単語は、逆に訳語を覚えてしまえば単純な当てはめになってきます。(もっとも、日本語の意味も理解する必要はありますが)

 

英単語帳でマジメに勉強していても、実際の英文が理解できるかはまた別問題ってことですね。

 

長文読解を通じて実践的な単語知識・論理的読解力を深めていく

 

長文読解に取り組んでみると、仮に単語は全て知っていたとしても解けない問題があるかと思います。

もっと言えば、辞書があっても英文が読解できない、問題が解けないというケースは枚挙に暇がありません。

 

このようなことが起きる主因の一つが、先ほど述べたような単語の意味の幅の広さにあります。幅の広い単語ほど、前後の文脈による判断が大きく関わってくることになります。

 

そして更に重要なポイントは、論理的読解力です。

例えば、因果関係の概念について母国語で理解できなければ、英語で因果関係について問われても本質は理解できません。仮にその状態で正解したとすればただのまぐれ当たりです。

あるいは、文章全体の論理展開が理解できなければ、筆者の主張や本文の趣旨を掴むことは困難です。

(詳しくは、「論理的思考のコツ・本質講義」シリーズで連載しています。)

 

これらは、単語帳だけではいかんともしがたい能力です。

 

そもそも、英単語を覚える目的は「英文が読めるようになること」であるはずです。

英語の読解力は試験問題に限らず、ネット上の莫大な情報源にアクセスする能力として極めて重要です。もちろん直接的なグローバルコミュニケーションも含まれます。

 

だからこそ、長文読解に軸足を置いた学習法を確立することを強くオススメします

 

ただし、単語帳をガッチリ周回して使い潰している受験生よりも知識の抜けが出ることは否めません。そのため、そのような真面目な受験生が確実に取れる基礎部分ほど取りこぼしが出てきます。(逆に真面目な受験生側からすると、そこが努力の見返りです。)
理想は、英単語帳で知識を幅広くカバーするのと同時に長文でも実力を磨くことですが、優先度は読解演習の方を高めに置いた方が良いというのが当記事のスタンスです。

 

スポンサーリンク

効率的な英単語帳の使い方、長文読解を使った単語学習法

 

それでは、具体的な学習法について考えていきましょう。以下、理解度の順に解説していきます

 

「分からない英単語だらけ」の語彙力であれば先に単語帳の例文を理解

 

ここまで長文読解を推してきましたが、語彙力が大幅に不足している場合はいきなり長文読解に入らない方が良いです。

 

まず2~3行単位の英文が分からなければ、それ以上の長文読解をやったところで更に訳が分からなくなってフラストレーションが貯まるだけです。

例えば、ラテン語の学習をいきなり『長文読解から始めろ』と言われたところで、知らない単語だらけではどうしようもありません。それが出来るのは語学・暗号解読の天才くらいのものです。

 

よって、先に初級レベルの英単語を知る作業がどうしても必要になってきます

そのような場合は、むしろ単語帳の「例文」を読めるようになることを目標とした方がステップアップとして適しています。

 

単語帳以外であれば、シンプルな一問一答レベルの問題集から始めた方が理解に繋がります

初学者・初級者が読解演習をする場合は、まずは数行程度の英文を読めるようになることが先決です。くれぐれもパラグラフリーディングなどの応用テクニックには手を出さないようにしましょう。

 

記事後半で英単語帳の選び方について考察していますので、是非とも取っ付きやすい・分かりやすい英単語帳を選んでみて下さい

 

暗記する前に、基礎的な文法知識も確実に理解しておくべき

 

英単語もまるで分からないという方であれば、まずはガムシャラに覚えることも大事です。

ですが、ある程度の知識が付いてきたら、基礎的な文法知識も習得していくことが必要になります。

 

ここで言う文法知識とは高度なことではなく、まずは「動詞Vって?主語S?目的語O?」といった英文の最低限の要素を理解することです。

そこに、名詞や形容詞、副詞、前置詞と言った品詞の知識が加わってくることになります。

 

こうした文法事項を理解せずに、ただ単語帳に書いてある日本語訳を字面だけで暗記していく学習法は避けるべきです。

 

なぜならば、日本語と英語の文の作り方は根本的に違うからです。

この点は、逆を考えてみると分かりやすいです。例えば、「I get to school at eight」という英文を私は行く学校8時」と訳したところでただの単語の羅列になります。

(なお、和訳する必要が無ければこのような読み方でも良いのですが、それはあくまでも英文法を理解した上での話です。)

 

文法というのは、つまり文を作るためのルールなのです。

 

長文読解に取り組める水準になったら単語帳の優先順位を下げる

 

そして語彙・文法の基礎がある程度理解できたら、英単語帳の優先順位を下げて読解問題を優先的に学習していくスタイルに切り替えていきます。

読解問題に入る大まかな基準としては、『知らない単語はちょくちょくあるけどそれ以外はだいたい読めそうだ』というようなレベルです。

 

ここでやることは、別記事で解説した解き直しの作業と同じです。

英単語に関して言えば、実際の英文の中で分からなかった単語をピックアップすればいいということです。この点は後でまた解説します。

※ちなみに、この「記憶の定着していない部分をピックアップする」という手法は英単語帳でも利用できます。

 

単語帳はなるべくスキマ時間に単語帳を回す、学習時間の効率化

 

では優先順位を下げた英単語帳を使うのはどのタイミングかと言えば、スキマ時間になります。

例えば電車やバスで移動中のスキマ時間を有効活用するといった手法がオーソドックスです。

 

先ほど、英語学習においては読解問題の演習を優先すべきであると述べました。

しかし、そうした問題演習は「まとまった時間で」座れる環境がないとやり辛いという問題点があります。

 

そこで、英単語帳をスキマ時間に持っていき、時間が取れる時は問題演習を優先させる、というのが狙いです。

逆に言うと、「机を使える学習環境でガッツリ時間が取れる」ようなチャンスを英単語帳に使うというのはもったいないという発想です。

 

つまり、スキマの数分と、まとまった1時間~2時間とでは時間の価値が全く違うのです。

この辺りは社会人になれば特に痛感することですが、学生においても同じ話です。

 

その時に出来る最も有効な学習をする」という意識が、より効率的な学習時間の使い方につながります。

 

もちろんまとまった時間で集中的に英単語を回転させる学習法も一つの手段です。ただ、ここでは「そのような反復演習が肌に合わない」ような方向けの方法を提示しています。加えて、集中的な反復演習が出来る方であっても、一定以上のレベルを目指すのであればいずれは必ず長文読解を中心に据えていく必要が出てきます

 

長文読解問題は分からない単語もピックアップしつつ反復復習する

 

先ほど、長文読解も解き直しをするべきであると述べました。

 

でも、読解問題を周回するのって、内容を覚えちゃってるからあんまり意味がないんじゃ……?

いいえ、むしろ英語が得意でない人ほど周回した方が効果的です。

 

2周目の長文読解では、いくら文章の内容を覚えていたとしても、単語知識がポロポロ抜け落ちているといったことが多々あるでしょう。

逆に言えば、2周目以降の復習では1周目で分からなかった部分や知識のあいまいな部分を自動的に総ざらいで復習できるということを意味します。

 

そうした復習サイクルを回すためにやるべきことは、分からない箇所をピックアップしておくということです。

例えば、演習中に分からない単語や文があれば蛍光ペンでマークしておくといったやり方もありますし、ノート作りをしている方であればノートに書き込んでいくというやり方もあります。

 

こうして見える化すると同時に、分からない部分を分からないままで放置しないという点も重要です。

まるで分からないという箇所だけではなく、なんとなく自信のない部分も含めて片っ端からほいほいチェックしていく要領で良いです。

(難しすぎると感じる部分は逆に除外しても構いません)

 

そうして復習していくうちに、もしも文の内容と照らし合わせて英単語も理解できたのであれば、それはつまり長文読解を例文として単語を理解したということになります。

これはむしろ喜ばしいことであると言えます。

 

もちろん、意識的に学習していれば、論理的読解力の訓練にもなります。これは問題の難度が上がるほど重要になる能力です。

 

スポンサーリンク

英単語帳の選び方の基準について

 

おまけとして、英単語帳を入手する際に考えた方が良い選び方の基準について、トピックごとに解説します。

 

語彙レベルは目標とする試験問題の難易度に準拠させる

 

先ほども述べたように、英単語帳の学習はあくまでも長文読解問題を解くための前提です。

最終的な目的というのはあくまでも読解問題ですし、英会話・英作文においても前提知識となります。

 

それゆえ、語彙のレベルは自分の目標とする各種試験のレベルに合っているかどうかが判断の基準です。

 

英単語帳のレベルは、簡単すぎても難しすぎても的外れになってしまいます。

例えば英検1級レベルの英単語というのはプロの通訳レベルの語彙になってきますので、通常の大学入試で出たとしてもスルーして文脈判断するか捨て問になるだけです。

 

ですので、手持ちの英単語帳が難しいと感じるならば難易度の低い単語だけ拾っていくか、いっそ下のレベルのものに買い替えることを薦めます。

逆に、簡単すぎるならば上のレベルの英単語帳に変える、または長文読解の優先度を更に上げるといった転換が必要です。

 

一番分かりやすいのは、目標とする学校のレベルを基準に選ぶことです。

 

適度なレベルの教材を選ぶ」という観点はもちろん長文読解の問題集にも言える話です。

 

例文が充実しているものを選ぶ、実際の活用例からイメージを掴む

 

前半部で述べたように、英単語は「単純に和訳を1対1で当てはめれば良い」というものではありません

 

そこで、例文の充実した英単語帳を使うことをオススメします。

これにより、文章での実際の使用例から単語の意味を理解できますし、前半部の「Make America(O) great(C) again」の例のようにイメージと関連付けて記憶を定着させやすくなります。

 

更に言えば、ニュアンスまで説明してあれば理想です。例えば英語の「go」と日本語の「行く」は概念がかなり違います。

 

 

著者の英語経験も参考程度に確認

 

語学においては重要な部分として、著者の英語経験があります。

 

一番良いのは、日本の受験英語も知った上で、なおかつネイティブと英語で仕事ができるレベルの方です。

先ほどの例文の話で言えば、受験英語の延長ではなく、ネイティブが見てもフォーマルで自然な英文と認識できるような例文を書けるレベルが理想的です。

 

ちなみに、「ネイティブと会話できるレベル」というだけでは足りません。

なぜならば、国語と同じように、英語の試験でもフォーマルな書き言葉が求められるからです。そのため、「とにかく現地で会話したい」というような層向けの本とは目的がややズレます。

 

もっとも、国際交流が急速に発展している現代では、著者の英語力を気にする必要はほぼ無いかも知れません。日本の英語ガチ勢の間口は格段に広がっています。

ですので、参考程度に来歴も見て納得するのが良いかも知れません。

 

接頭辞・接尾辞を知ること、語源は興味関心や知的探究心があれば絶大

 

英単語を学ぶための前提知識として、接頭辞・接尾辞も学ぶことをオススメします。

 

接頭辞と接尾辞が何かというのは、実際に例を見た方が早いです。

例えば、「unbreakable」という単語は、「un+break+able」という3つの要素から成り立ちます。ここで、「un」というのが否定や反対を表す接頭辞、「able」が可能を表す接尾辞です。

これらが「break」の頭と尾の部分にくっついて「破壊不可能(壊せない)」という意味になります。

 

もっとも、接頭辞と接尾辞は学習を進めていくうちに法則性が理解出来るかも知れません。

 

一方、接頭辞や接尾辞の更に包括的な概念として、語源があります。

例えば、「rival」つまりライバルという単語は、「river」つまり川を挟んで水利権を争っていたライバル関係が由来であるという話が有名です。

きっと当時の人達にとっては、「川」という単語を聞くだけで「向こう岸のあいつら……」と連想されたのでしょう。

 

ちなみに「Re(再)+in(入)+carn(肉体)+ation(名詞化)」となって「Reincarnation=再受肉、転生」となります。

「Reincarnation」……リインカーネーションのことか!オラわくわくしてきたゾ!

なんだか漢字の部首みたいで面白いですね!

こうして、前半部で述べたような有機的な関連付けが語源を通じて広がっていくということです。

 

このような語源からの英語学習は、深い理解を促す一方で人を選ぶこともまた事実です。

とは言え、興味関心の湧いた方や知的探究心のある方にとっては絶大な学習効果を生むポテンシャルがあります。

 

 

持ち運ぶならばサイズ感も大切、手首の負担軽減

 

これはライフハック的な発想ですが、通勤通学時などに英単語帳を使うのであれば、手首に掛かる負担も日々の学習のパフォーマンスに影響します。

 

要するに、手が疲れるということですね。

ですので、日常的なシーンで手持ちするのであればサイズ感も注目です。

 

モチベーションの上がるデザイン、英語嫌いにこそ重要な要素

 

スキマ時間を使うならば、本のデザインは何気に大事です

 

スキマ時間を有効活用するということは、つまり「時間が空いたらスッと英単語帳に手を伸ばす」必要があります。

そこで関わってくるのがモチベーションです。

 

これは前回記事で扱った「音楽を聴きながら勉強」の話と同じで、取っつきやすさが向上すれば学習機会も増えるということです。

なお、ここでいうデザインというのは、本としてのデザインはもちろん、イラストが多くて読みやすいという点も評価ポイントです。

 

教材をデザインで評価するのは邪道と思われるかも知れませんが、英単語の勉強が嫌いな人にとってはむしろ決定的な要素です。

※もちろんデザイン性もコンテンツも両方優れた教材が理想です。

 

スポンサーリンク

まとめ

 

以上、前半部で英語学習のコアな部分について、中盤で英単語学習の進め方について、後半で英単語帳を選ぶ際の基準について考えてきました。

 

中盤をザックリまとめると以下のようになります。

  • 一定水準の語彙力に達するまでは単語帳も必要
  • 長文読解がある程度読めるならば、読解問題の演習を優先的に進める
  • 問題演習の中で実際に分からなかった単語をチェックして解き直しを周回していく
  • 単語帳はなるべくスキマ時間・移動時間に回す、学習環境では問題演習が最優先

 

あとは、自分自身が実際にどれだけ学習を進められるかです。

 

機械的な反復学習も一つの道ですが、もっと知的好奇心の湧くような英語学習が広まることを切に願います

 

数学の基本的な学習法についてはコチラ

数学の勉強は解法パターン暗記から!本質理解と暗記学習を両立し効率化する|勉強法・教育法㉑

 

※連載シリーズ①「ロジック基本講義(国・英・長文読解)」→ 各話リスト

※連載シリーズ②「効率的な勉強法」→ 各話リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました