アイハーブの関税は割引後いくら以上で掛かる?個人輸入の注意点│iHerbブログ⑭

iHerb個人輸入関税アイハーブのおすすめ人気商品・iHerb購入品レビュー

 

iHerbなどのネット通販サイトを見ていると、「関税」というワードをよく見掛けることと思います。

これは、サイトの使用感や購入手続き自体はカンタンでも法的にはアメリカからの個人輸入となるからです。

 

そこで、私自身の実験も踏まえた上で、関税について気をつけるべきポイントをまとめたいと思います。

 

以下の情報は、記事作成時点である2019/11/03現在の情報を基にしています。法律改正等により規制内容が変わる場合がありますのでご注意下さい。また、疑問点がある場合はiHerbカスタマーサービスや税関当局にお問い合わせ下さい。
なお、当記事はあくまでも個人消費が目的の方向けです。転売ビジネスを考えている場合は別途調べ込んだ方がコンプライアンス的に安全です。

 

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iHerbの関税はいくらまでがセーフか

 

個人輸入の関税は16666円超で掛かるのが原則

 

まずは原則論として、日本の税関による公式の説明から見てみます。

ご自身の個人的使用の目的で輸入する貨物の課税価格は、
海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。その他の貨物
の課税価格は、商品の価格に運送費及び保険料を足した金
額になります。

課税価格が1万円以下の場合

原則として、関税、消費税及び地方消費税は免除されます。

パンフレット:個人輸入 通関案内(PDF)

 

この原則を基に計算すると、以下のようになります。

海外小売価格×0.6≦10,000
⇔海外小売価格≦10,000÷0.6
海外小売価格≦16,666.666…

 

よって、注文金額16,666円が関税の掛かる「本来の」ボーダーになります

 

実際のところ、他の個人輸入代行サイトでもこの「16666円」というボーダーラインはよく見掛けます。

 

iHerbでは15500円を注文金額のボーダーとしている

 

一方で、iHerbでは15500円を注文金額の限度としています

注文金額が15,500円 を超えますと、配達時に、関税、その他の税、手数料などがかけられます。

iHerb紹介クレジットを使う場合、紹介クレジットが適用される前の注文金額が15,500円 以内でないと関税をかけられます。

配送情報: 日本│iHerb.com

※なお、実際に関税が掛かるか否かを判定するのは、実際に税関で通関手続きをする時点のドル円為替相場が基準になります。よって、注文時の円換算額とはズレます。

 

私の推測ですが、iHerbが15,500円を限度としているのは、急激な円安で関税が掛かってしまうのを防ぐためにあえてセーフティに設定しているからだと思われます。

逆にギリギリ16,666円で注文を通してしまうと、通関時にボーダーを超えてしまう可能性があるということです。

 

実際問題として、ドル円相場が「数日で7%以上変動」すれば15,500円未満でもアウトになりかねないという計算ですが、これは世界経済がメチャクチャになるレベルです。

 

結論:実際は宅配業者により14000~15000円が限度額になる

 

なお、実際はiHerb側の見解とは別に配送業者が制限額を設けています

iHerb関税、注文金額の限度額

 

上図のように、通常の配送は約135ドルまで、代引は約120ドルまでがマックスとなっています。(佐川が選択できない理由は分かりません)

そして、この記事の作成時点では大体1ドル108円前後となっており、結果的に14,623円がボーダーとなっています。(日本円で「最大¥○○○○○以下」と書いてあります)

 

このボーダーラインはドル円相場で変動しますので、最初から15,500円ギリギリを目指さない方が無難です

※加えて、重量制限もこのページに表示されていますので、プロテインなどを大量にまとめ買いする際には注意が必要です。

 

どうしても注文したいモノが沢山ある場合は、注文を分割するのがオススメです。ただし、間を置かずに連続で注文すると、まとめて一つの注文と判断されて関税を掛けられる可能性もありえます。
よって、一定の日数を開けて再注文するのが無難です。税関が絡むため具体的に何日開ければ良いかというのは分かりませんが、1回目の注文のパッケージを追跡して通関が完結していたら再注文、とした方が安牌であると思われます。

 

割引後の注文金額で制限が判断される

 

なお、ここまでの関税のボーダーについての話は、割引後の注文金額が基準となります

 

実験として、私自身が実際に以下のような条件でギリギリのラインを攻めてみました

 

  • 割引前:16,100円
  • 割引額:▲1,746円
  • 小計 :14,354円

結果として、関税も何も掛からず普通に受け取り成功しました

割引前の金額はiHerbの制限である15,500円を超えていますが、普通に通りました。よって、割引後の注文金額が判断基準となっていることが分かります。

 

なお、これは紹介クレジット等を差し引く前の金額になりますので、紹介コードなどを利用している方はご注意下さい。会計的に言えば、単にキャッシュの代わりとして精算されているに過ぎず、商品価格の値引きではないからです。

 

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個別品目ごとの関税・禁制品に要注意

 

なお、以上の課税価格の話は、あくまでも一般的な話です。

それに対して、各品目ごとに特別な規制があります

 

やや面倒な部分かも知れませんが、損をしないためにも全体を見ておいた方が良いと思います。

※以下、引用箇所はiHerb公式サイトの配送ページからの引用になります。

配送情報: 日本│iHerb.com

 

そもそも輸入が禁止されている商品

 

まずは、関税以前に輸入自体が禁止されている品目についてです。

禁止されている商品及び成分:

以下の物質は日本への輸入が禁止されていますのでご注意ください:ケルプ、フーディア、アロエベラ以外のアロエ、バニラ、米、穀物、ナッツ、種子、生豆、ヘンプ(麻)を含む製品、ペット製品、肉製品(ジャーキー、エキスを含む)、乳製品、DHEA、また次のものを含む食品または飲料(アテノロール、アトモキセチン、アドラフィニル、アニラセタム、エチラセタム、オキシラセタム、ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩、ソマトロピン(遺伝子組換え)、タンニン酸バソプレシン、チアネプチン、デスモプレシン酢酸塩水和物、ナドロール、ニセルゴリン、ニモジピン、ネフィラセタム、ビンポセチン、ピラセタム、フロセミド、ブロモクリプチンメシル酸塩、プラミラセタム、プレグネノロン、プロカイン塩酸塩(外用剤を除く。)、プロプラノロール塩酸塩、レベチラセタム)が含まれているものなど。

 

このうち、後半部分で出てくるような化学物質は例外なく一切禁止だと考えておいた方が良いかと思います。

例えば、ビンポセチンやピラセタムは以前の特集ページでも出てきた成分です。これらは、厚生労働省がスマドラ規制を拡大していく文脈の中で規制されたものです。

 

ただ、前半部の食品類については、私自身の経験則や各商品のレビューから考えると加工食品は問題ないように思われます

例えば穀物や米もリストに書いてありますが、オーガニックシリアルグルテンフリーグラノーラも何ら問題なく購入できています

 

思うに、これらは米そのもの・穀物そのものと言ったような、「未加工かそれに近い形の農作物」が禁止されているのではないかと思われます。例えば以下の米カテゴリーも、JP版ではほぼ何も表示されませんがUS版ではズラリと米が並んでいます

Rice - iHerb

 

簡易的な判別法としては、新しめな日本人の商品レビューがあれば普通に購入できるであろうと推測することはできます。ただ、それでも不安という方は、公式カスタマーサービスで質問するのが確実です。

 

重量制限10kg、一部サプリの購入制限

 

続いて、購入は出来るものの1回で注文できる量が制限されるケースです。

制限されている商品及び成分:

ケルプで特別に許可が下りたもの: Sea Tangle Noodle Company, Kelp Noodles, 12 oz. (340 g); (1ヶ月に14個まで購入可能)

食品(サプリメント、プロテインドリンクなども含む) は、合計で10 kg (22 ポンド) までが、個人輸入で購入が許可されている重量となります。

1か月分の購入のみ認められている商品: エストロゲン( サプリメント)、7-Keto/7-Keto DHEA

2か月分の購入のみが認められている商品: メラトニン、ヨヒンべ、5-HTP、カフェイン、タウリン 、ヨウ素カリウム (Potassium Iodine/Iodide) 。

超過分は、場合により 日本に入った時点で没収、もしくは日本への発送前に取り除いて配送する場合もございます。 また1本分がすでに規定数量を超えている場合も没収の対象となりますのでご注意下さい。

 

10kg制限については、序盤の注文金額と同じように、配送業者による重量制限もあります。例えば、ヤマト運輸の場合は8kg制限となっていますので、大量にまとめ買いする際には念の為注意が必要です。

この8kgというのは食品以外も全て込みの重量制限ですので、液体ボトルなどの重量が嵩みやすい品をまとめ買いする際にも要注意です。また、ギリギリ8kgを狙うのもおすすめできません。

 

1ヶ月分・2ヶ月分の制限に列挙されているのは、主にサプリメント類でよく見掛ける成分です。例えば、メラトニンは1度の注文で60錠入り×1本が限度です

※ただし、カフェイン2ヶ月分というのはよく分かりません。私の方では、カフェイン錠剤でも200mg×100個入りのモノが普通に購入できているからです。(とは言え、大量購入は控えておいた方が良いかも知れません)

 

1日あたり摂取量1日○錠のような表記がある場合は、厳密に従っておいた方が無難であると言えます。

 

※なお、メラトニンカフェインについては別記事でそれぞれ特集しています。

 

化粧品カテゴリの24個制限

 

特殊な制限として、化粧品カテゴリのまとめ買いには注意が必要です。

化粧品のカテゴリに属するもの(シャンプー・コンディショナー・石鹸・歯磨き粉など含む) は、類目ごとに24個まで。例えば、石鹸は、リキッド、固形、洗顔用などを含めて24個までと なります。

 

個人消費が目的であれば1つの類目で24個を超えることはそうそう無いかと思いますが、まとめ買い割引やプロモコードで一気に大量注文する場合は特にご注意下さい

 

砂糖や甘味料は分量に関係なく関税がかかる

 

砂糖や甘味料については、特に注意が必要です。

重量や数量にかかわらず砂糖や甘味料(メープルシロップ、アガベネクターなども含む)を輸入した際には、関税やその他の税が日本税関より徴収されます。砂糖や甘味料の重量が 1kg (2 ポンド)を超えた場合には、関税やその他の税が課せられる上に、 さらに日本税関により追加書類の提出が求められます。更なる詳細は、 ここからご確認下さい。

Raw Honey(生蜂蜜)は、注文金額が免税の範囲を超えた場合 (15,500円 以上)、 50%の関税がかかりますので、ご注意下さい。

 

砂糖や甘味料は、重量や数量にかかわらず関税が掛かるという点に注意が必要です。その上で、1kgを超えた場合は更に追加で課税されるということです。

なお、ここで言う砂糖や甘味料も、加工食品ではなく原材料そのままの砂糖や甘味料のことだと思われます。2年以上のリピーターである私でも、砂糖入りの食品類を購入して関税が掛かったことはありません。

 

一方、生はちみつについては、記事前半部でまとめた関税のボーダーを超えた場合に50%掛かるということです。

個人消費が目的の方はそもそも関税のボーダーを超えないように注文金額を調整するかと思われますので、そもそも関税が掛からない場合は特に関係ありません。

Y.S. Eco Bee Farms, 100%認証オーガニック生はちみつ

 

疑問点は日本語カスタマーサービスに問い合わせ

 

以上の禁制品や各種制限は、「基本的には」そもそも購入できないようにiHerbのサイト側が止めてくれます。カートには入っても、注文確定直前に止められるケースもあります。

とは言え、100%止めてもらえる保証はありませんので、ここまでの内容を頭の片隅に入れておいた方が良いということです。

 

なお、ご質問等があれば、iHerbの公式カスタマーサービスにお問い合わせ下さい。日本人スタッフも在籍しているため、日本語でも対応可能です。

 

私もPCからチャットで問い合わせをしたことがありますが、開始1分前後で日本人スタッフが付き、そのまま日本語で会話できました。速さについては時間帯や繁忙期によって前後するとは思いますが、基本的にレスポンスは早い方であると個人的には思いました。

 

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まとめ

 

今回の内容をザックリとまとめてみます。

  • 割引後の注文金額を15,500円未満に抑え、配送業者の設定した制限額にも注意する
  • 食品類、特に未加工に近いモノには注意
  • 配送業者の設定した重量制限に注意
  • 一部サプリの購入数量の制限に注意
  • 化粧品カテゴリの大量購入に注意、24個を超えないようにする
  • 砂糖や甘味料の単品での購入に注意
  • 迷ったらiHerb公式のカスタマーサービスに問い合わせ

※本当にザックリなまとめですので、詳しくは記事本文と配送ページを参照して下さい。

 

今回の内容は、余計な関税を支払わない為にも一通り見ておいた方が良い知識です。

暗記する必要は無いと思われますが、商品の購入の際に「コレは大丈夫だったかな」とピンときたら逐一調べてみることをおすすめします

 

今回の記事はあくまでも私の経験則に基づく解釈ですので、不明点があれば遠慮なく公式に問い合わせましょう

 

※iHerb全体の解説については以下の記事で特集しています。

 

アイハーブのおすすめ商品・購入品レビューは → コチラ

 

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