因果関係の意味を具体例で簡単に解説!原因と結果、相関関係との違い|論理的思考のコツ⑭

因果関係の重要性、原因・理由と結果の繋がり、相関関係との具体的な違いロジック本質講義~国語・英語・長文読解のコツ

 

因果関係」とは、カンタンに言えば、「原因→結果」の関係です。

 

Youtube見すぎたから頭が痛い……。

この例では、「Youtubeを見すぎたことが原因で、頭が痛いという結果になった」という因果関係が認められます。

 

国語や英語の長文読解においては、こうした因果関係の関わってくる問題が頻出です。

それだけではなく、統計の分野、理系の自然科学全般、IT・プログラミング、法学……と、因果関係は科目を問わずあらゆる領域で重要な論点になります

 

「因果関係」というものは正確に見極めるのが難しい上に、全領域・全科目で重要になるロジックの根幹だからこそ問題になります。

 

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因果関係の意味を簡単に解説

 

それでは具体例も織り交ぜつつ見ていきましょう。

 

因果関係の例文、具体例

 

因果関係とは冒頭で説明したとおり、「原因→結果」の関係です。

 

実例は数え切れないほどありますのでカンタンに挙げます。

  • 一日中走り回った。だから疲れてる。
  • タンスの角に小指をぶつけた。だから小指が痛い。
  • 信号が青になった。だから歩道を渡った。
  • 雨が降った。だから地面が濡れた。

 

このように、原因」と「結果」をハッキリ分けて認識することからはじめます。これは日常生活のレベルからはじめます

 

宿題が面倒だ。→だから友達の答えを写そう。

普通は面倒でもちゃんと自分で宿題やってるのよ。自力でやらないと予習復習にならないじゃない。ですよね先生?

おっしゃる通りでございます。はい。

(同級生の宿題を写していたとは口が裂けても言えない)

 

「宿題が面倒だから」というのは原因というより個人的な判断の理由ですが、「宿題が面倒だと無意識裡に思っただから答えを写した」と、行動が生じた原因とも考えられます。(「信号が青になった→だから歩道を渡った」も同じような構図)
いずれにしましても、AB」の関係が合理的につながっているかという観点を持つことがまず大切になります。原因と理由の違いと言った部分を突き詰めるのであればその後の話であるように思います。

 

因果関係は『逆もまた真なり』ではない

 

ここでまず最初に気をつけるべきは、原因と結果をにすることです。

 

試しに、上で挙げた具体例を逆にして考えてみましょう。

  • 「疲れてる→だから1日中走り回っていた」?むしろ病気で1日中寝込んでて疲れたのかも知れない。
  • 「小指が痛い→だからタンスの角にぶつけた」?ただ靴のサイズが小さくて小指を痛めただけかも知れない。
  • 「歩道を渡った→だから信号は青」?赤信号を無視して渡った可能性もあるし、そもそも信号の無い歩道だったかも知れない。
  • 「地面が濡れてる→だから雨が振った」?ホースで水をまいただけかも知れない。

 

このように、『逆もまた真なり』とは限らないのです。

なんだかベン図で出てきた話と近いですね

あれはまだ分類や定義の話なのでわかりやすい方ですが、因果関係はもっとややこしく、もっと誤解しやすい関係です。

 

うーん、分かりそうで分からないような……。

どうしても分からなければ、「どちらが時系列的に先か」も考えてみると良いかも知れません。

えーと……Youtubeを見まくってたらだんだん頭痛がしてきて……そうか、『だから頭が痛くなった』ってことだ!

 

ただ単に「因果関係の逆は話が違うから気をつけましょう」というだけの話ですが、そもそも因果関係自体を特に意識せずに情報を読んでいるケースが多いのでカンタンに引っかかります。仮に意識していても、話が複雑になるにつれて判別が難しくなります。

 

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「因果関係」の何が難しい問題か

 

でも、「~だから」「~から」とか「なぜなら~」とかのワードに気をつけりゃ良いってだけでしょ?

それはあくまでも字面だけの話です。現実的な問題に対応していくためには、話はそうカンタンにはいきません

 

具体例:因果関係と論理の飛躍

 

AとBが因果関係かどうかを判断する基準というのは、
なら、そのAがあった結果として、本当にBにつながるの?』というのが基本です。

 

では、ここで一つシミュレーションをしてみます。

例えば、『雨が降ったから運動会が中止になった』という場面を想定してみましょう。

 

まず、『雨が降った→だから運動会が中止になった』、これは因果関係ですか?

そりゃそうでしょ。

では、『雨が降った→だから弁当を作る必要がなくなった』、これは因果関係ですか?

そりゃあ運動会がなくなったからね。

それでしたら『雨が降った→だから夕食のおかずが増えた』、これはどうでしょうか?

弁当で使わなくなったおかずが夕食になったのね。

ならば、『雨が降った→だから体重が増えた』、これも因果関係ですか?

 

……夕食を食べ過ぎたんだな~。

ちょっと待って、元の文と全然変わってる

 

ここでは、『雨が降った→だから運動会が中止になった』からスタートして『雨が降った→だから体重が増えた』にたどり着くために何回もやり取りをしています。

 

この一連の流れは、雨が降っただから運動会が中止になっただから弁当を作る必要がなくなっただから夕食のおかずが増えただから体重が増えた』と、因果関係が連なっているのです!

 

そして、この過程を飛ばしていきなり『雨が降っただから体重が増えた』と直結させるようなロジックを「論理の飛躍」と言います。(全く因果関係が繋がっていないような場合でも実質的に同じ話です。)

文字通り、論理がブッ飛んでしまっているのです。

 

当然のことながら、国語や英語に限らずどの教科でもどの学問でもディベートでも議論でも論理飛躍はNGです。

論理飛躍が許されるならば、選択肢に出てくる誤りの因果関係すらもゴリ押しでいずれ正しくなってしまいます。あるいは、『声の大きい人が勝ち』になってしまいます。

 

ちなみに論述や議論などで論理飛躍を起こす時というのは、自分の頭の中だけで論理の過程を進めてしまうか、あるいはそもそも因果関係をうまく認識できていないのが主な原因です。

 

問題は、『どこまでが因果関係でつなげても良い範囲か』という点です。

風が吹けば桶屋が儲かる』の話もこの因果関係についての思考実験である、とも言えます。

 

「Aが原因で本当にBの結果になるのか?」……これを考えるための論理的な想像力(推論)は必要です。しかし、オリジナリティとセンスに溢れる創造力とは話が全然違います。ここで問題としているのは、起こりうる事柄を論理的に類推する能力です。

 

どの程度の論理飛躍ならば許されるか、TPOにより範囲が変わる

 

論理飛躍は確かにNGです。

一方で、論理飛躍を突き詰めすぎると話が進まなくなってしまいます

 

因果関係を本気で追求しはじめると、『雨が降ったから運動会が中止になった』というのも全くもって論理の飛躍です。

 

えっ、でも雨が降ったらグラウンドがベチャベチャになるから……。

問題はまさにそこです。

それだと直接的な因果関係は「(雨が降った影響で)グラウンドが使えなくなった→だから運動会が中止になった」となるはずです。

 

更に考えると、「Q.グラウンドが使えなくても体育館で出来ますよね?」→「A.収容人数が足りないから」→「Q.そもそもグラウンドが雨でぬかるんでも運動会しようと思えばできますよね?」→「A.生徒が怪我をするから」→「Q.その理屈だったら晴れの日でも怪我人は出ますよね?」→「A.学校側の法的な管理責任が問われるから」→「Q.それでも物理的には可能ですよね?」→「A.学校側としては訴訟リスクを避けたいから」……と、キリがありません。

 

めんどくさい話だけどツッコミの筋は通ってるんだなあ。

学問の世界でも実社会でも、重要な因果関係についてはとことん突き詰める必要があります。特に、医療やインフラなど、人命に関わる領域では『めんどくさいからテキトーで』では済まされません。

 

現実問題としてどこまで因果関係を突き詰めるかは、時と場合に応じて判断するのが無難です。

日常会話やビジネス上の歓談などで上記のように事細かくこだわっても相手が気分を害する可能性すらありますし、逆に討論やプレゼンで因果関係の詰めが甘ければ論駁されてしまいます。

つまり、どれだけ論理の正確性が問われる場面か、あるいは相手次第で許容範囲が変わるということです。

 

ちなみに、国語や英語などの文章読解であれば、『正しい因果関係』というのは何を基準に判断すれば良いのでしょうか?

 

答えは、「本文の内容からロジックを読み取れるかどうか」です。

なぜならば、国語や英語は「筆者がどのように本文で書いているか」を論理的に読解するテストだからです。

筆者が「AだからB」のロジックで書いていればそれが筆者の考える因果関係です。(現実として本当に筆者の主張が正しいかどうかは別問題)

 

物語文もそこは同じです。むしろ物語文は人間の心情という主観的であいまいなものを扱っているからこそドライに本文の文面を押さえることが重要です。特に感情変化・行動に至った原因・理由です。

 

※なお、「あなたの考えを述べよ」という問題で因果関係を使う場合は、論理飛躍や論理破綻が起きないように可能な限り細心の注意を払ってロジックを組み立てて下さい

 

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因果関係と相関関係の違いを具体例で説明

 

次に、因果関係と似て非なるものである「相関関係」について見ていきます。これは誰もが知らず知らずのうちに混同しやすい関係です。

 

相関関係の裏に隠れた「2つの因果関係の根っこ」

 

例えば、次のようなカンタンなケースを考えてみましょう。

 

かき氷の売上が上がるとエアコンの売上も上がる。
相関関係図

うん。見たまんまだね。

グラフでもかき氷の売上が上がったらエアコンも上がってる。

では、ここでの原因結果は何ですか?

そりゃあかき氷が原因でエアコンが結果……んなこたーない!

 

……これ、横軸の「気温」の問題では?

そうです。逆にお客さんの側から考えると『かき氷を買ったからエアコンを買いました』などと言う人はまず居ないはずですね。

 

「エアコンを買った→だからかき氷を買った」「かき氷を買った→だからエアコンを買った」と、どちらも因果関係として繋げるには無理があります。

そもそもエアコンとかき氷とでは買い物のスケールがあまりにも違いすぎます

 

A:気温が上昇して猛暑対策アイテムの需要が上がったB:だからかき氷が売れたC:だからエアコンが売れた

ここで考えられる因果関係は、このような形になるのが筋でしょう。

 

ここではAという一つの原因から「ABと「ACという二つの別々の因果関係が生まれているだけです。

BCは直接的にはつながっていませんが、Aという根っこが同じであるため、あたかも連動しているようになっています

 

でもグラフは同じような感じになってるよ?

それこそがまさに「相関関係」なのです!

 

かき氷とエアコンはグラフ上でまるで連動しているように一緒に上昇しています。

よって相関関係は認められます。

 

しかし、かき氷とエアコンには原因と結果の関係はおよそ認められません。(常識的に考えて)

だからこそ因果関係ではないのです。

 

こうした相関関係をより良く理解するためには、逆説的に因果関係についての理解を深めることがまず大切です。

 

「因果関係の逆」を相関関係と混同するケース

 

せっかくですので、もう一例挙げてみます。

 

相関関係、犯罪者と刑務所

例えば、「刑務所の数が増えると共に、犯罪者の数も増加の一途をたどった」としましょう。

※横軸が時間軸で、縦軸が刑務所数・犯罪者数といった数になります。

このような図をデータとして示されると、刑務所が増えただから犯罪者も増えた」とついつい因果関係のように考えてしまいがちです。

 

言い換えると、犯罪者が増えたのは刑務所を増やしたからだ!」というロジックです。

 

なら刑務所を減らせば犯罪も減るじゃん!

……というのがまさに「因果関係の逆」の考えなのです

 

実際は、「犯罪者が増えただから刑務所を増設した(囚人が増えた分に対応するために)」という因果関係です。

その『結果論として』グラフ上は相関関係を示しているということです。

 

ちなみに、現実としては「刑務所を増設した→でも犯罪者はこれ以上増えず横ばい」となる可能性もあります。

そうなると、グラフ上でも相関関係が認められなくなります。(刑務所は右肩上がりでも犯罪者は一緒に上がらなくなる)

 

因果関係について考えるときは、単なるグラフ上の相関だけでなく、グラフの向う側にある本質から論理的に考えることが大切です

 

詳しくは述べませんが、世の中には、相関関係を因果関係と誤認してしまうような例が溢れかえっています。専門家ですら例外ではありません。それだけ因果関係を正確に捉えるのは容易ではないわけですから、日頃から因果関係を意識する習慣を心がけることをオススメします

 

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国語・英語を具体例に「因果関係」を考える

 

「因果関係」の問題は、ただ何となく実例や意味を知っていても解決に至るのは難しいです。そこで、国語の問題を具体例として考えてみます。便宜上日本語で説明しますが、英語でも同じ話です。

 

国語・英語の文章読解問題での因果関係のパターン

 

国語や英語では、因果関係というのはほぼ確実と言って良いほど問題に絡んできます

裏を返せば、一般教養として身につけるべき概念であるということの表れです。

 

例えば、「下線部~とあるが(原因or理由は)なぜか、答えよ」という設問が典型的なパターンです。

これは、下線部の結果至るための原因・理由を本文から探すというのが問題の本質です。

そのまんまストレートに因果関係を問うている問題です。

 

あるいは、択一問題の選択肢の中で「AだからBである」という形で入ってくることも多いです。

その場合は、Aが原因・理由Bの結果になる」かどうかを本文の記述に照らして判定します。

このとき、AもBも本文にそれぞれ記述はあるが因果関係が繋がっていない場合は誤りになりますので注意しましょう。(「Aである。」「Bである。」とバラバラに書かれただけではAとBの関係は分からない)

 

また、より注意が必要なパターンとして、下線部から本文を延長していくと実は因果関係の問題だったということも多々あります。

 

例題

 

復習も兼ねて、カンタンな例題を見てみます。

例:(省略)その結果として、ITリテラシーが浮き彫りとなるのである。

 

この文で下線部を簡潔に説明せよと問われたならば、まずはこの一文全体である『その結果として、~となるのである』というのが必然的に下線部の内容に含まれます

 

大切なことなので何度でも言いますが、前後の文を探す前にまずは下線部を含む一文を詳細に分析するところからはじまります。

 

そして「その結果として、~」と指示語があるのですから、「その」というのが何を指すかを本文で見ていきます。ここでは省略していますが、基本的には指示語の前文から見ていきます。

※指示語については過去の記事で詳しく解説しています。 → こちら

 

ここで指示語とともに注目すべきは、「その結果として」という表現です。

つまり、「その(が指す中身)」結果として「ITリテラシーが浮き彫りになる、という構造になります。

「その」という指示語の指示する中身が原因・理由になるということです。

 

ここで、「その」の指す中身が、「企業がクラウドサービスの導入を進める一方で、社員のセキュリティ教育が疎かになっている」というような内容だったとします。

そうすると、「企業がクラウドサービスの導入を進める一方で、社員のセキュリティ教育が疎かになっている」ことが原因となって、結果としてITリテラシーの問題が挙がってきた、というような解答になります。

 

ただの下線部説明だったはずが、実は因果関係を問う問題だったということになります。

 

「結果として~」や「そのため~」といったパッと見で分かる形になっているとも限りません。その場合は、一文一文のロジック自体や文の構造を理解する能力も求められてきます。ただ、そこは次の段階の話です。

 

最初から因果関係を意識して読解しマークする

 

因果関係を理解するための学習法・対策自体は、極めてシンプルです。

 

まず問題作成者は、因果関係の重要性も、受験生にとって因果関係の理解が弱点であることも重々分かっています(分かっていると言うよりも、大学の先生方は頭を抱えているかも知れません)

 

分かっているからこそ、思考力を試すために因果関係を狙ってきます

 

こちらとしてはそれが最初から分かっているわけですから、本文読解をする時点で最初から因果関係に注意してマークすれば良いのです。

選択肢の文に原因・結果が出てきたら分かるように自分でマークすれば良いのです。

最初からそのように意識的に訓練すれば良いのです。

 

因果関係に限らず、ロジック部分で気付いたことは自分なりに記号を付けたり矢印を引いたり文字でメモしたりと、目で見て分かるように実際に問題用紙に書き込む訓練をオススメします。
因果関係を例にすると、まずは、「AだからB」や、「B、なぜならAだから」「A、結果としてB」といった因果関係がハッキリ分かる部分を見つけ次第、『原因結果』の箇所に矢印を引いてみましょう。

 

この訓練は、文と文とのつながりを意識する訓練でもあります。それらが積み重なっていけば、やがてはマクロ視点のパラグラフリーディングにも結びついていきます。

 

 

参考:数学の命題と国語や実社会での因果関係の比較

 

高校数学を学んでいる人は、今回の記事から数学の命題を思い浮かべるかも知れません。

そうすると『対偶を取れば因果関係の判別ができるのでは……?』という発想も湧くかも知れません。

 

しかし、数学の命題と違って国語や実社会の巷で言われる因果関係は比較的大雑把です。

 

「気温が高い⇒売上上昇」が命題として正しいと考えると、その対偶である「売上減少⇒気温が低い」もまた真、となります。

 

しかし、実際の商品売上はマクロ経済・ミクロ経済や国際関係の状況でも変わります。

気温が上がったところで、リーマンショック級の破綻が起きれば売上は全国的にガタ落ちすることでしょう。(逆の立場から言うと、消費者がモノを買い控えるということです。)

そうすると、結果として「気温が高い⇒売上上昇」の命題は元から崩れます。よって対偶も成立しません。

 

それでも国語や英語の文章問題では構いません

本文で筆者が「気温高い⇒売上上昇」と書いているならば、そのまま本文に書いてあるとおりに解釈するのが文章読解です。

 

国語・英語、あるいは世間一般でいう因果関係は、可能性(蓋然性)が高いであろう因果関係であればそれで構いません。(ここで言う蓋然性とは、読み手の個人的な考えには関係なく、あくまでも本文の記述の中で因果関係が認められるかが問題です。)

本文の実質的な中身それ自体の是非は、各々の専門分野の中で論じていくことになります

 

この辺りの話は、前回記事の考察で触れた『カオスに満ちた人間界の現象』にかかわってくる話です。つまり、「カオスな実社会」を対象としているか、「システム化されたモデル」を対象としているかの違いです。カオスの世界では、不確実性がどうしても排除できません。

 

先生ってスキあらば小難しい話を挟んできますね。

私自身がカオスに満ちた存在だからです。

……というのは置いといて、ネット情報というのは読み手のニーズが多種多様ですので幅広く話を展開しています。

 

大事そうな部分だけなんとなくマジメに聞くから無問題!

むしろ各々にとって必要な情報を活用していってください。

全部真面目に読めば長文読解の訓練になりますが、重要な情報を的確に拾う効率性というのも今の時代には必要です。

 

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まとめ

 

因果関係は重要性が非常に高いため、重ね重ね幅広く解説をしました。

 

文章読解の話で言うと、本文からABのロジックが読み取れれば因果関係と捉えて良いです。

ただ、そのためには結局のところ文法知識などを積み上げて本文自体の構造をロジカルに理解するという根本が大事になってくるのです。

 

それと同時に、国語や英語の練習問題ではもちろん、日常生活から因果関係を意識して把握することが大切です。

学校の試験において問われる因果関係というのは、所詮は最初から問題作成者が用意してくれているロジックに過ぎません

実社会でも研究でも、カオスな現実においては因果関係と相関関係が無数に入り組んでいます。だからこそ、普段から「因果関係の識別」を意識的に実践していくことが必要です。

 

そして、因果関係を捉える能力というのは、IT時代の情報リテラシーに直結する超重要な能力なのです。

なぜなら、世界は『フェイク因果関係』で溢れているからです。

 

改めて述べます。国語は全ての基礎です!

国語力はむしろ大学生・社会人になってからが本番です。

 

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※連載シリーズ①「ロジック基本講義(国・英・長文読解)」→ 各話リスト

※連載シリーズ②「効率的な勉強法」→ 各話リスト

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