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試験本番での心構え
各々の実力の限界は、前日までの段階ですでに決しています。
あとは、実力を限りなく100%発揮し尽くせるかがポイントです。
問題文の表紙の指示や禁止事項を必ず読む
問題文が配られたら、必ず表紙に書いてある注意事項をチェックしましょう。
何か致命的な指示を見落としていないか、あるいは、選択問題がある場合は何をどのように選択すべきかを具体的に再確認しましょう。
問題冊子の表紙に禁止事項が書いてあり、自分自身がそれに引っかかっていることが分かった場合、その時点で試験官に申し出ることでギリギリ助かる可能性もあります。
ライバルは所詮同じ人間、問題文はみんな同じ
試験本番に弱いタイプの方のほとんどは、まず場の雰囲気に負けているように見受けられます。
そうした方は、周囲の受験生がカリカリとペンを走らせてページをめくる音を聞くたびに、不安が募ることでしょう。
得体の知れない何かを相手にしているかのような恐怖感、自分だけ置き去りにされているのではないかという根拠のない不安感……。
あるあるです。不安で不安で仕方なくなります。
ハッキリと言っておきます。所詮ライバルはただの人間です。
そして、問いている試験問題も全員同じです。
でも、なんかやたら速く解けてそうな人って必ず居るよね。開始早々いきなりカリカリカリカリって凄い勢いで……。
いきなり何か書き始めるケースの大半は中身が無いと考えましょう。
逆に「こういう受験生から落ちるんだな」と密かに自信にしつつ、自身はまず問題冊子の全ページを一通り確認するのが得策です。
なお、本当に桁外れの超スピードで解答できる受験生というのは頂点の中の頂点ですので、それこそ気にする必要性は皆無です。
大事なのは合格ライン付近のレベルです。
ここで本当に自分独りが大きく遅れを取っている場合は、単なる実力不足ですので、いずれにしましても全力を出し切るだけです。
試験時間の途中でもあえてリラックスする
よっしゃあ!全力を尽くすぞおお!うおおおおああ!
本当に全力を出し切るためには、リラックスこそが大切です。
あっ、はい。
あっ、一気に気が抜けた。
※わざと全身を力ませてから脱力するというリラックス法が本当にあります。
詳細は心理学に詳しいサイトに委ねますが、フロー状態やアスリートの言う『ゾーン』などを例に、一流の偉人ほどリラックスの大切さを説いているはずです。
逆に、緊張が原因でミスを連発して自滅するような光景は、第三者的な立場から何度も見覚えがあるはずです。
あるある!ゴールマウスが無人のガラ空きになってて後はボールに触るだけでゴールなのに何故か力んで真上に飛ばしたり!
それが分かっているのであれば、アスリートと同じように最初からリラックスする訓練も取り入れれば良いだけです。
アスリートの場合は極限状態の中で一瞬の判断が求められますが、試験の場合は時間的にも環境的にも余裕があるはずですので、訓練すればリラックス法も上達するはずです。
先生!この段落を読んでる方の中にはもう本番直前の方もいます!今から新しい訓練なんて出来ません。
こんなこともあろうかと、前日からでも準備できる即席のリラックス法を用意していました。
ネタで頭いっぱいで試験どころじゃないんですけどwwwww
誰でも即席で準備出来て即効性が高い方法ゆえの副作用です。用法用量を守って正しくお使いください。
まずは勉強してきた知識に当てはめる、閃きは運次第
試験本番で陥りがちな失敗は他にもあります。
それは、「練習段階では普通に使っていた解法や知識」を本番で使おうとせずに、何か全く新しい解き方をしようとするような失敗パターンです。
でも、応用問題などではどうしても分からなくなります。
では、応用問題とは何を応用する問題ですか?
基礎知識……ですね……。
まずは何よりも、自分が演習してきた基礎的な解法パターンや知識に当てはめて考えることが先決です。
それでもオイラなら…オイラならきっと何か閃いてくれる!!
これまで出来なかった、あるいは分からなかったことを本番で急に閃くのは時の運です。
まずは何よりも、練習でやったことをいかに使えるかという堅実な姿勢をオススメします。
意表を突く奇問・難問こそ上手く逃げて気楽に構える
他に、試験問題で失敗する例として、いわゆる奇問・難問の類いがあります。
具体例は……各方面に忖度してあえて挙げません。(逆に王道の良問を作る大変さと難しさを重々承知しているからこそ言いません。)
そのような問題に面食らっていては問題作成側の思うツボです。そうやってイレギュラーに弱い受験生から先に振り落とされていきます。
では、先生が受験生だったらどのように対処するのですか?
まず、「ここでハマり込んで時間と労力を浪費してる受験生の皆さん、さようなら」と客観視します。そして解答順序を入れ替えて後に回します。
ああ、先生はそっち側の人間だったのですね。
実のところ、試験開始直後に問題の全体像を一通り確認するので、目立つイレギュラーは開始1分程度で大体気付くこともあります。
これも、「解いている問題は受験者全員同じ」という話の一環です。
試験の目標は「合格ラインを上回る」ことですから、他の受験生が手こずるほど自分が有利になります。特に合格率の定められていない資格試験においても、上手く逃げるという点では同じです。
そして、上手く逃げることに成功すれば、それだけで自信につながり精神的にも時間的にも優位に立てます。
空欄を残さずとにかく解答欄を埋める
自信の無い方によくありがちな失敗として、「答案に空欄を残す」というケースが多々あります。
えっ、空欄を残すことが失敗なんですか?
はい、問題が多すぎて時間的に間に合わないケースはさておき、問題文を一通り1周できたうえで空欄のまま残すのは大失敗です。
記述式の問題であれば、あやふやでも良いのでとにかく何か書けば部分点になるかも知れません。あるいは、自信の無かった答えが実は正解かもしれません。
択一問題であれば、消去法で絞ることで勝算の高い賭けになります。
しかし、当たり前の話ですが、解答を空欄のまま残すとその設問は絶対に0点になります。救済措置が受けられるケースはまず期待できませんし、最初からそのような淡い期待をしてはいけません。
仮に的外れな解答を書いてしまったところで、よほどの悪ふざけでなければマイナスにはなりませんので必ず何か書きましょう。
私の見立てでは、失敗を過度に恐れるタイプの方にありがちですが、失敗を恐れた結果として0点になっては元も子もありません。
※なお、「失敗が怖い」という方は以下の記事を読んでみて下さい。
予め決めた時間配分=デッドラインを厳守する
上の方で、解答順序・時間配分を予め決めておくことを推奨しました。
問題によっては本番の現場で多少前後させても構いません。
しかし、「この問題にこれ以上は時間を使ってはいけない」というデッドラインは厳守しましょう。
デッドラインを厳守しないと、難問やクセの強い問題ほどズルズルとハマって時間不足に陥りがちです。そのような問題は大抵は受験生全体の出来も悪く、点差を付けられにくいですので、時間を浪費するのは損です。
逆に、他の易しめの問題が時間不足で解けなくなった場合、他の受験生から一気に差を離されます。
なお、ここでいうデッドラインは、解答欄を埋める作業も含めての時間です。先ほどの「空欄を必ず埋める」という作業も、このデッドラインから逆算して早めに取り掛かっていきます。
よほど他の問題で時間的余裕が出来てない限りは、必ずデッドラインを厳守した方が良いです。
「少しくらい超えてもいいや」と考えてしまうと、いつの間にか時間がなくなります。
特に、「一見すると普通の問題のようで実は難問」というケースが危険です。「あと少し……あと少しで……」と粘っているうちに泥沼状態になります。
大事なのは一つの設問の完成度を高めることよりも総合点アップです。
まとめ
以上、受験のためのチェックリストを超えてロジカルな合格指南書になりました。
もしも「この部分は役に立つ!」と思っていただけましたら、是非ともご自身の中で具体的な形に落とし込んでいってください。
逆に「この部分は自分の考えとは違うな」と感じられましたら、是非とも私の見解よりもご自身の判断に対する自信を深めていってください。
何よりも大切なのは、自分自身のパフォーマンスを出し切ることです。手段はあくまでも「目的の為の手段」です。
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