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試験前日の準備
試験前日は、リラックスしてコンディション調整することを念頭に過ごした方が良いです。
受検案内の所持品類を再チェック、問題があればダメ元で相談
前日においてはまずは何よりも所持品の確認が先決です。
ああ、受験票ね。あるある。
受験票は当然としまして、それ以外にも何が必要で何が持ち込み禁止かをすべて明確にしておきます。
2019年センター試験では、国語で定規を使って文章を読んだ受験生が不正行為とみなされ全科目無効となった痛ましい例があります。(定規が使用禁止だったということです。)
他にも、消しゴムのケースやティッシュ類も認められないケースがあります。また、スマホやスマートウォッチ等の使用はよほど実務的な試験でない限りは論外ですので、マナーモードだけでなく自主的に電源OFFにしておきましょう。
所持品類の不備は仮に試験当日の朝に何か問題が見つかった場合でも、気付いた時点ですぐに運営側に申し出ればまだ間に合う可能性があります。一見すると絶望的な状況でも、ダメ元で運営側に相談すれば何か代替手段があるかも知れません。
このように断言するのは、私自身が試験当日に救済された経験があるからです。まずは遠慮せず報告・連絡・相談しましょう。
インク残量や予備の確認
所持品の中でも、筆記用具の場合はインク残量や予備の本数を確認しておきましょう。
万年筆ユーザーはインクを予め補充しておき、カートリッジ式の場合でも残量が微妙であれば思い切って交換してしまいましょう。そしてスムーズにインクが出るように微調整もしておきます。
そして、ボールペンは数本用意しておきます。なぜなら、インク量自体は十分でも急にインクの出が悪くなって掠れる場合があるからです。
シャープペンや鉛筆の場合でも必ず複数本用意しておきます。
私の場合は万年筆2本とジェットストリーム5本が標準装備です。
ラストスパートで消耗するより当日へのコンディション調整
試験前日や当日に追い込みをかける受験生も居るかとは思いますが、個人的には『無理な』ラストスパートは非推奨です。
並外れたタフネスの持ち主であればいっそ試験当日と同じスケジュールで過去問演習をして慣らし運転をするのもアリかも知れませんが、普通は少なからず翌日に疲れを持ち越すことでしょう。
『無理な追い込みから』想定されるパターンを3つにまとめてみましたので、自分自身に置き換えて考えてみてください。
- 猛勉強と寝不足で疲労困憊したあなたは突如覚醒してアイディアを次々とひらめく。
- ヤマが全部当たってくれる。
- 疲れと焦りで頭が上手く回らない。現実は非情である。
悲しいけどこれ、3が現実なのよね。
仮に前日に詰め込んだ知識で運良く20点分のヤマが当たったとします。しかし、コンディション不調でそれ以上落としてしまっては本末転倒です。
でも、つい不安で参考書に手が伸びてしまいます。
予め前日・試験直前の確認事項を決めているならば良いですが、そうではなく不安を紛らすために衝動的に手を伸ばすのは逆効果です。そして、予定外の復習をしはじめるとキリがなくなってしまいます。
受験生あるあるですね。だから復習したいのであれば事前に計画して計画通りに復習すれば良いのですね。
看過されがちなことですが、試験前日・当日の具体的な過ごし方も計画の一環です。例えるならばアスリートにとっての大会と同じです。
「本番当日は具体的にどのように臨むのが良いか」という問いに一つの正解はありません。
実際にどのように計画を立てるか、どのような手法を取るかは各々の戦略的な判断次第です。
是非ともご自身に合った計画を立てて、一旦計画通りに事が進んだらあとは自分自身を信じて突き進んでください。
もちろん私の見解と違ってラストスパートを掛ける計画もアリです。
大切なのは自分で計画を立てて実行し自信につなげることです。
くれぐれもお体には十分にお気をつけください。
普段どおりを意識してリラックスする
記事の前半で出てきた、ルーティーンや特別な勝負メシといった手法をここで実践することと思います。
- ルーティーン:普段どおりのメンタルに持っていくテクニック。
- 特別なスイッチ(仮):本番モードに意識をスイッチする。勝負メシは満足感も得られる。
これらは人それぞれ好みや相性がありますので、どちらかを取り入れても良いですし、あるいは両方を活用しても構いません。
しかし、試験前日・当日に不安にかられて思いつきで行動するとなおさら地に足がつかなくなるケースの方が多いように見受けられます。
ポイントは、「平常心で練習通りの実力が発揮できるか」ということです。
地に足のつかない異常な精神状態から運良く「ゾーン」に入って120%の力が出る可能性もゼロではありませんが、それは逆に頭が真っ白になって失敗するリスクもあるということです。
そもそもゾーンに入る為の重要なカギはリラックスにあります。そして当然ながら平常心を保つ為に重要になるのもリラックス法です。
※詳しくは別記事で特集しています。
勉強のルーティンとは~リラックスと集中を両立し受験本番も普段通り│勉強法・教育法㉘
受験生のゲン担ぎや勝負飯は試験に逆効果?不安やプレッシャーを助長しないか│勉強法・教育法㉙
洋服・肌着・靴下などは一番着慣れた快適なものを
上でも確認したことですが、服装や小物の類いは一番着慣れた・使い慣れたものを用意しましょう。
夏であれば暑さ対策グッズ、冬であれば防寒着やマスクなども使用感が分かっているものの方が安全です。
直前になってから新しい服やアイテムを用意してしまうと、上手く自分自身に馴染まず集中を乱すことにつながるかも知れません。
例えばマスクであれば耳周りの痛みが出たり、軽い酸欠状態になったりすることが多々ありますのでご注意ください。あるいは、暑さ対策グッズの場合はご自身の肌との相性が合わなくて何か問題が生じる可能性もあります。
受験会場までの経路、トラブル時の代替ルートを再確認
交通アクセスはホテルを予約する段階で当然確認することと思います。
試験前日では、交通アクセスを明確にリスト化・見える化しておくことをオススメします。
公共交通機関は天候の影響も受けやすいですので、トラブル時の代替ルートも全てリストアップしておきましょう。
いざという時にはタクシーも選択肢に含めるべきです。この期に及んではタクシー代をケチってはいけません。
常備薬・サプリメント
試験当日のための常備薬やサプリメントの準備は出来ていますか?
服用するタイミングと分量も事前に決めておきましょう。
前日になってコンビニなどで急に新しいサプリや栄養剤に手を出すのはやめましょう。
それらによってどのような副作用が出るか分かりません。
飲み物は普段飲み慣れているもの、特にカフェインに注意
試験においては飲み物も大事です。
その際には、飲み慣れたものを準備しましょう。
ここで初めての飲み物に手を出さないようにしましょう。
特に注意すべきはカフェインです。
カフェインは、一般的に考えられているよりも遥かに作用も副作用も強い物質です。
試験の時だけ午後ティー(午後の紅茶)のような話もよく聞きましたが、カフェインでトイレが近くなったら試験どころではなくなります。ちなみに私の場合はミネラルウォーター以外は飲みません。
※カフェインについては以下の記事で特集しています。
カフェイン錠剤はコスパ最強!だが副作用・離脱症状・耐性のデメリットに注意│QoL向上・生活改善⑤
朝食・昼食・間食の確認
昼をまたぐ長丁場の試験の場合は、昼食の準備と時間も要チェックです。
「テキトーに現地で考えよう」と思っていたところ、実際は試験会場の周辺に飲食店が無い場合もあります。仮にあったとしても店舗数が少ない場合は、イス取りゲーム状態になりかねません。
軽食で構わない方は、事前に買っておくことも選択肢の一つです。
ちなみに先生のおすすめランチは何ですか?
私は元々昼食を取りませんので何の影響もありません。
何……だと……?ならおいらも昼食抜きで……。
普段の食生活になるべく合わせましょう。
生物学的に言えば、食事の時間帯もコンディション調整の一つです。
私は普段も食べないからこそ当日も食べないというだけです。
なお、朝食も、ホテルで取れるか否か、取れない場合はいつどこで何を食べるのか確認しておきましょう。もちろんここで張り切って普段食べ慣れていない食事にはしないようにしましょう。
あるいは、昼食に限らず、間食でエネルギー補給するのも選択肢です。
※以下の記事では、勝負飯のデメリットについて考察しています。
受験生のゲン担ぎや勝負飯は試験に逆効果?不安やプレッシャーを助長しないか│勉強法・教育法㉙
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