
最近の文房具って色々とあるんだなあ。

私も、アレもコレもついつい目移りしちゃう。

文房具はもちろん、勉強における道具は非常に重要な要素です。
どのような分野においても、一流と呼ばれる人はほぼ必ず道具選び・仕事環境にもこだわっています。
『弘法筆を選ばず』とは言いますが、かの弘法大師本人は筆を選りすぐっていたという話は有名です。「弘法大師はどんな筆で書を描いても上手い」とは言えども、より良い道具を使うことで更に向上できるということです。
勉強道具シリーズ第1回は、「道具がいかに大切か」という根本的な部分について解説していきます。
そこで見習うべきは、「スポーツ選手の徹底した自己管理とパフォーマンス改善」です。
試験勉強は対戦競技、アスリートに学ぶ

はじめに、結果がシビアに求められるアスリートについて考えてみましょう。
例えば、プロサッカー選手のパフォーマンスに影響を与えるモノについて、ザックリ考えてみてもこれだけ挙がります。
- スパイク・ユニフォーム・ソックス・レガース(シンガード)等の装備品
- サッカーボールの質、出来る限り本番の試合球に近いクオリティのもの
- 上質なトレーニング機器
- 集中力やモチベーションを高めるための音楽
- 専属の管理栄養士の監修による食事
- 薬・サプリ(アスリートは健康管理に加えドーピング回避も必要)
- 酸素カプセルによる疲労回復など(シンジ・カガワも愛用)
- 寝具による体の負担軽減、睡眠の質の向上
- 芝の状態や立地などの練習環境
- アメニティ・施設の充実
- その他、フィジカル・メンタルに影響するもの全て
※ここで挙げた例は、そのまま学習効果にも当てはまるものも多々あります。
サッカーであれば、たった0.1秒の差が勝負を分けることも多々あります。ディフェンスのマークやクリア、フォワードのファーストタッチ、パサーのタイミング等々……。
そうして相手に0.1秒でも先んじるために、思考もフィジカルもメンタルも改善に繋がることは何でも取り入れるということです。(その中には、怪我や病気の予防・治療も含まれます)
対して、勉強も「試験の点数」を競う対戦競技であると言えます。定員数が決まっている受験競争などであれば他の受験生との直接対決になりますし、特に合格者数の定められていない資格試験であれば合格最低点との戦いになります。
そして、合否の分かれ目は「1点でも多く得点出来るか」ということです。まさしくアスリートが0.1秒~0.01秒の差を競っているようなものです。
そこでは、上で示したサッカー選手の例のように、細かなプラスの積み重ねが差を拡げていきます。

「1点でもプラスになるモノは何でも取り入れる」という意識は、あらゆる分野において成長力と結びつきます。
なお、アスリートの場合は健康と引き換えに極限まで競技力を追求することもあります。例えば、マラソン選手が骨粗鬆症になりやすい傾向にあることはよく知られた話です。(過剰な減量)
ですが、勉強におけるパフォーマンスの改善は生活の質(QoL)の向上にもつながることがほとんどではないでしょうか。勉強のしすぎで健康を害しているのであれば、それこそ量を減らして質を高める方が合理的です。
(「東大模試でA判定総ナメだった受験生が、本番直前に病気で入院して失敗した」という話を周りで聞いたことがあります)
逆に、「日頃からより良いコンディション作りをして生活の質を改善していくことがより良い学習効果にもつながる」とも言えるのではないでしょうか。
試験対策は「勉強すること」以外に山ほどある

勉強道具・各種アイテムの大切さについて、ごくごく一部の例をご紹介します。詳しくは、個別記事で特集していきます。
筆記用具は記述のパフォーマンスに直結する
まず大前提として、筆記用具は普段の勉強や試験本番のパフォーマンスにも直結します。
例えば、自分の手に合っていない筆記用具、インクの出の良くないペンを使っていると、無意識のうちに手に余計な負担が掛かり続けます。場合によっては、腱鞘炎すら誘発するでしょう。
いわば、自分の足に合っていないスパイクでサッカーをするようなものです。疲労は余計に増えますし、故障のリスクも高まります。
これは、今後の数百時間・数千時間の勉強、そして試験本番での解答スピードにも関わってくる重大な問題です。
試験本番の飲み物、カフェインの知識は?
そして、試験本番での飲み物のチョイスもパフォーマンスに直結します。
特に、カフェインは非常に大きな影響を及ぼします。
例えば、「試験本番には午後ティーを飲む」という話を聞いたことがあります。(ローカルな話かも知れませんが)
ですが、果たしてカフェインの作用・副作用・離脱症状、自分自身のカフェイン耐性についてどれほどご存知でしょうか。
後の記事で解説しますが、カフェインというのは一般に考えられているよりも強力な化学物質です。カフェインの影響で試験中に動悸がしたり、お手洗いに行きたくなったりしてしまうと、結果的にマイナス効果の方が大きくなってしまいます。
愛用品があれば勉強のモチベーションにもプラスになる
道具を吟味していくうちに愛用品ができれば、勉強のモチベーションにもプラスとなります。
ちなみに、私の愛用品は「万年筆コクーン」です。万年筆というのは武士にとっての刀のようなものです。モチベーションが多少ながらも上がります。
多少であってもモチベーションアップというのは希少なメリットです。
勉強には万年筆コクーン・カクノがオススメ!初心者向けで安いのに書きやすい│勉強アイテム・文房具②
ちなみにこの話は、実は文房具でなくとも構いません。人によってはぬいぐるみやマスコットキャラクターでも良いのです。
とにかく自分にとってプラスとなるモノは何でも学習環境に取り入れれば良いのです。
モチベーションアップ手段の希少価値
「モチベーションアップというのは希少なメリット」という話は非常に重要ですので、少し掘り下げてみます。
まず考えるべきは、モチベーションそれ自体はお金では買えないという事実です。
お金で買えるのはメソッドやコーチングや道具までであり、それらはモチベーションに間接的な影響を及ぼすに留まるからです。
例えば、さかなクンさんの魚類に対するモチベーションはまさに天性の才能です。さかなクンさんであれば、モチベーション向上法など使うまでもなく本人が好きで魚類の勉強に熱中し続けられるということです。
これが元々魚にも生物学にも興味のない人であれば、たとえ数千万円を使ってメンタルコーチ陣や最強講師陣を揃えたとしてもさかなクンさんのようなモチベーションには変えられません。(それが出来るとすればもはや人格改造の域です)
先ほど述べたような愛用品などでたとえ勉強のモチベーションが上げられたとしても、それはあくまでも元々のモチベーションをベースとしてプラスされるということです。
とは言え、モチベーションに良い影響を与える要素は程度に関係なく貴重で大切ということでもありますので、日頃からそうしたモノを見つけていくのがオススメです。
まとめ:日常生活から改善できる要素は山ほどある
以前の記事では、「試験本番へ向けた調整や対策」について特集をしました。
受験合格はメンタルと体調管理から!試験本番を想定した準備チェックリスト|勉強法・教育法①
この記事は1万字を超える凄まじい長さとなっていますが、これでも厳選して一部に絞っているに過ぎません。
それほど、日頃から改善できる要素は山ほどあるということです。
そこで、普段の学習環境や試験本番でプラスになる様々なおすすめアイテムをご紹介していくのが当シリーズです。

文房具から日用品まで様々なグッズを気軽にご紹介していく予定ですので、興味の湧いたものから適当に読んで頂ければ幸いです。
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