「貯金は悪」発言、本田圭佑氏の真意は資産運用・投資家目線がカギになる│時事・社会・ビジネス⑮

貯金は悪、本田圭佑名言ツイート時事問題・社会科学・ビジネスコラム

 

最近(2019年9月19日)、ケイスケホンダこと本田圭佑氏がまたしても物議を醸すツイートを発信しました

 

 

対して、いちおう簿財持ちでもある私の考えは以下のとおりです。

※P/L・B/Sについて考えると話が拡がってしまいますので、当記事ではコンパクトに考えていきます。

 

この発言の真意について、善悪の問題ではなく資産運用の観点から私なりに紐解いてみたいと思います。

 

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本田圭佑氏の一連のツイートでの発言まとめ

 

まずはじめに、今回の問題についての本田さん自身の一連のツイートをまとめます。

 

ことの発端は、以下のツイートです。

 

対して、ネット上で物議を醸した後に投稿された補足のツイートです。

 

そしてこの件がヤフー記事で取り上げられたことから、更に反応したツイートです。

ちなみにスタートアップというのは、新しいビジネスモデルを新規開拓しようとしているような企業のことを指しており、そうした株を買うということはいわば未知数の将来性を評価して投資しているということになります。

 

こうした一連の発言を見ていると、「悪」という表現はあくまでも投資家・本田圭佑としての話であるように思われます。

少なくとも一つ確かなのは、「投資やビジネスに興味関心のない人にとっての貯金」とは発想が根本的に全く異なるということです。

 

※後で新しい関連ツイートが出たら追記したいと思います。

 

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貯金は「投資に使わないと成長しないから」悪

 

ところで、資産とは何でしょうか。

 

今回の一件を考えるに当たっては、この問いが根底にあります

企業会計やビジネス畑との接点が少ない方からすると、資産と言えば現金や貯金、あるいは持ち家と言った印象が強いかと思われます。

 

ですが、実際は資産と一口に言っても実に様々な性質のものが含まれます

以下、その中でも世間一般の方にも関わるような資産を列挙してみます。

  • 現金・電子マネー
  • 預貯金
  • 定期預金
  • 価格上昇狙いの株・仮想通貨
  • 貸した金(はした金)
  • 不動産
  • パソコン・スマホなどの電子機器
  • 配当目当ての大企業株 等々……

※ちなみに、ここに借金などを加味するとB/S(貸借対照表)の話になりますが、話を単純化するため割愛します。

 

こうした資産を、資産運用の観点から捉え直してみます

資産運用の意味をザックリと言えば、「どれだけ資産を使って儲けられるか、更に資産を増やせるか」ということです。

 

  • 現金・電子マネー:使わなければ増えも減りもしない
  • 預貯金:スズメの涙程度の利息がもらえる
  • 定期預金:スズメの涙に毛が生えた程度の利息がもらえる
  • 価格上昇狙いの株・仮想通貨:高騰すれば儲け暴落すれば損
  • 貸した金:利息付きでいずれ返してもらう、ただし返済されないリスクも
  • 不動産:貸し付ければ賃料収入自分で利用も出来る、ただし不良債権化も
  • パソコン・スマホなどの電子機器:自分で利用が出来る
  • 配当目当ての大企業株:年利数%ずつ配当がもらえる、ただし暴落リスクも

※なお、ビジネスにおいては、不動産や電子機器はビジネス上の利益を生み出すための道具として運用されることになります。

 

ここで考えるべきは、運用方針です。

 

もしもこれらを「なるべくリスクを回避する」という運用方針から見れば、現金や預貯金で持っておくのが最善ということになるかも知れません。(後述するように、これが最善とは限らない)

一方で、ケイスケホンダのように「いかに成長するか」という運用方針で考えると、リスクを負ってでも投資に使うべきという結論になります。その実例こそがスタートアップ企業への投資です。

 

そのようなロジックから考えると、成長を第一に考えている人間にとっては」貯金は悪、ということになります

 

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預貯金は本当に安全資産なのか:複利効果とインフレ

 

実際のところ、善悪の判断というものは価値基準によって変わります

当記事で言えば、「減らないことを善とする」か「増える可能性を善とする」かの違いです。

 

ところが、そうした価値基準とはまた別の問題があります。

 

最も大きな問題は、複利効果です。

 

もしも長期的に着々と資産運用できたとすれば、資産は倍々ゲームで増えていくことになります

ちなみに、世界全体のGDPは長期的なトレンドとしては右肩上がりを続けているわけですから、長期的な視野からマクロに投資していれば勝算のほうが遥かに高いということになります。

(逆に右肩上がりが終わるとすれば、貯金しようと投資しようと関係なく世界全体が衰退することを意味する)

 

こうした複利効果も加わることで、有益な資産運用というものは「他の人に自分のお金を回しつつ自分の資産も成長していく」という好循環にもつながっていきます

なお、ここで言う資産とはお金に限った話ではなく、前の段落で挙げたような様々な資産や毎年の収益が一体となって成長していくということです。

 

対して、貯金のまま貯めておくということは、単に年利ゼロというだけでなく、投資すれば得られたであろう複利効果も生まれないということになります

そうして機会損失が拡大していくことになります。(チャンスを逃し続けるということ)

※これが昔の高度経済成長期であれば銀行を通じて勝手に回っていたのですが、今やゼロ金利時代です。ゼロ金利ということはつまりお金が社会に上手く回っていないということです。

 

でも、投資なんてどれもヤバイんじゃないの?

そこで必要になるのが勉強であり、各々が知識と経験の両面を身に着けていくことが大切です

 

※なお、複利効果については別記事で特集しています。

 

そこに加えて、インフレが進めば進むほど貯金の資産価値は目減りしていく、という事実もあります。

極端な例として、仮に物価が100倍になったとします。つまり、1万円のゲームが100万円になるということです。

そうすると、貯金していた100万円がゲーム1本分の価値まで下がってしまうということになります。

 

……これはさすがに極端な例ではありますが、日本円の価値というものは常に変動しています

ゆえに、安定志向の人ほど「預貯金=安全資産=善」とは限らないという事実について考える必要があるように思われます。

 

もしも経済の好循環が上手く行って好景気・業績拡大・インフレが同時並行で進んだとすれば、「預貯金のまま貯めていた層」と「資産運用をしていた層」との間で格差が加速度的に拡大していく可能性すら現実的にありえます
ちなみに、アベノミクスで儲けた層というのは後者に当たります。

 

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まとめ:貯めたお金を将来のために使う

 

最後に、改めて問うべきは「その貯金をいったい何に使うのか」という視点です

 

これに関連するテーマとして、以前の記事では「勉強は自己投資である」と述べました。

 

要するに、時間・労力・カネ=コストを勉強に費やすことで自分の将来の可能性=リターンを拡げられる、ということです。

そうして可能性が拡がると、シンプルに生涯年収を上げることも出来るかも知れませんし、お金に限らず社会貢献や人助けといった部分でも自己を成長させることが出来ます。

 

貯金の話に戻すと、お金は使い方次第で自分の為にも社会の為にもなりえます。

例えば本田さんの投資しているスタートアップ企業が成功したとすれば、①本田さんはリターンを受け取り、②スタートアップ企業は本田さんのお金で事業を実現化でき、③一般人はそのスタートアップ企業の提供するサービスを享受できます

 

もしも失敗したら……。

そのためのリスク・リターン分析であり、アセット・アロケーション(資産配分)の意義でもあります

※要するに、ハイリスクハイリターンの投資に貯金を全て突っ込むのではなく、様々な資産を組み合わせることでバランスを取るということです。

 

本田さんの場合は話のスケールが大きいですが、現代日本においてはネット環境があれば様々な投資がカンタンに出来る時代です。

仮想通貨バブルで生まれた億り人などは投機的な側面が強いですが、例えばクラウドファンディングで太陽光発電事業や不動産に一口数万円レベルから投資することも出来ます。

これが安定志向のタイプであれば、インデックス投資信託で分散投資するような選択肢も開かれています。間接的ではありますが、これによって世界全体の株式などに広く薄く投資資金が回ることになります。

 

もちろん自分自身でネットビジネスを始めて自己投資することも可能です。ネット環境と撮影機材一式、動画編集ソフトを揃えれば今からYoutuberデビューすることさえ出来ます。(売れるかどうかは本人次第として)

あるいは、子どもの教育費などに投資して次世代に託すというのもまた一つです。

 

※一般的な会社員が不動産を購入する場合は貯金や借金が必要になってくるかも知れませんが、「どうやって必要な資金を工面するか、借金の返済計画を立てるか」というのもまた資産運用の一側面です。

 

ここで改めて本田さんのツイートを見てみます。

 

「消費して資産をなくすことではない」

 

つまり、「将来につながる価値を創造して育てるために資産を有効活用する」ということではないでしょうか。

そしてこれこそがマネジメントの核心でもあると私は思います。

 

ちなみに、大企業が貯金(現金同等物)を貯め込んでいたとすれば、それは社員にも株主にも還元せず収益性やサービスの向上にも事業拡大にも使われていない状態であり、ビジネス的には死んだお金そのものと言わざるを得ません
対して、「貧困のあまり貯金する余力すら無い」という場合もまた話が違ってきます。貧困問題は様々な要因が複雑に絡み合っているからです。

 

 

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