悩むな、考えろ―本田圭佑名言に学ぶ、悩み事の解決は具体的行動から|時事・社会・ビジネス③

悩むな。考えろ。本田圭佑名言語録時事問題・社会科学・ビジネスコラム

 

最近(2019年2月)、プロフェッショナルこと本田圭佑さんの言葉が巷で話題となっています。

 

きた!ケイスケホンダきた!これで勝つる!

……でもこれ、結局何が違うのかよく分からないなあ

 

この言葉は、他者の悩みを第三者の立場から考えてみるとつくづく痛感する教訓です。

 

 

では、プロフェッショナル・本田圭佑さんの言葉を具体的に考察してみましょう

 

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「悩む」「考える」という言葉の意味の違い

 

まずは、一見同じような言葉である「悩む」と「考える」について、国語的・論理的な違いを考えていきます。

 

まず、「悩む」という言葉の辞書的な意味を考えた場合、以下のような2つに収束することができるかと思います。

  • 判断に迷って思い煩うこと。
  • 解決に困ること。

いずれにしましても、「悩む」という言葉のカギは、何らかのネガティブな感情を伴っているということです。

 

一方、「考える」という言葉は、知的活動全般について指す言葉であり、もっと抽象的で広い言葉であることが分かります。精神的な側面から言うとフラットな言葉です。

 

抽象的で広い言葉?具体的にどういう意味?

ほら、以前の記事で説明してもらったことじゃないの。

そうです。ベン図のカンタン解説の前置きで説明した「集合と要素」の話の応用です。

 

悩むと考えるの言葉の意味の違い

 

このように論理的に考えてみると、「悩む」という言葉はより限定的で、「考える」という言葉はより裾野の広い概念であることが分かります。

また、こうした点について、本田さんは更にnot but構文の構図を利用して強調していることにも気付きます。(not 悩む but 考える)

 

※関連記事

 

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悩み相談、解決方法は具体的な行動が大切

 

以上の話で論理的な説明は終わっていますが、悩みの相談とその解決方法という観点から具体的に考えてみます。

 

将来の進路に悩む生徒、「どうしよう」だけでなく行動が必要

 

第三者的な立場から他者の悩みを聞いている時によくあるのが、こちらが提案した具体的な対応策について検討することもなくそのまま悩み続けるというケースです。

 

例えば、個別指導塾などで指導をしていると、将来の進路で悩むお子さんは非常に多いです。

将来の進路とは自分の人生を大きく変える選択ですから、悩むこと自体はごく自然なことですし、誰かに相談することは考えの整理や解決のヒントを得る手段の一つにもなりえます。

 

しかし、問題は「どうしようどうしよう」と悩むだけで具体的な行動を何もしないことです。

 

例えば、進路のことであれば具体的に出来ることは山ほどあります

  • 現時点での自分の興味関心のある分野をリストアップして調べる。
  • 進路の選択肢自体がわからないなら進路についてとりあえずググってみる。
  • 転職サイトなどにある自己診断を使って適職・適正を考える。
  • 大学の各学部のホームページを巡ってみる。
  • メンタルの問題であればメンタルコントロールについて調べる。
  • 身体的な問題があれば病院などで検査してみる。
  • 環境的な問題があれば問題解決の為の方法がないか調べる。
  • 適切な相談相手・専門機関を探す。

 

こうしたアドバイスの大半は、ネット環境があれば今すぐにでも取り掛かれます

 

これらは単なる一例に過ぎず、実際は一生かかっても調べきれないほどの情報=考える材料があります。

それにもかかわらず、どれだけ具体的なアドバイスをしても何も実践しないまま延々と悩み続ける生徒さんは多いです。ググって調べることもなく、ただただ悩みに囚われているだけの状態です。

 

実際に動いてみて上手くいかなければ、そこから更に軌道修正するなり他の解決策を調べて検討してみるなりすれば良いだけです

 

※なお、将来の進路選択については別記事で特集しています。

将来の夢が決まらない?進路希望は興味関心・適正の方向性を自己分析するところから|勉強法・教育法⑪

 

進路を絞れず悩む生徒T君、手探りでも試行錯誤して前に進む

 

それに対して、悩みながらも自分で考えて実際に動く人も数多居ます。

 

例えば、私が一時期指導していた生徒さん(以下、T君)がその一人です。

T君は、六角形のレーダーチャートで言えば、六角形の形のまま全てが平均より高いというタイプの生徒さんでした。スペックだけでなく、興味関心の幅も人一倍広いタイプでした。

ですが、それゆえに将来の進路が絞れず悩んでいました

 

T君は、悩みながらも自分で試行錯誤を続けていました

  • 上位進学校で学力向上に励み努力する。
  • 運動部でハードなトレーニングに励む。
  • 簿記会計の勉強を独学で頑張る。
  • 声優学校に通う。
  • 声優学校の為の費用を全てアルバイトで稼ぐ。
  • その傍らで遊びも真剣にやる。

 

ちょっと待って、これただの完璧超人じゃん。

確かに彼は人間性も素晴らしく、大人の私が尊敬するレベルの生徒でした。ですが、そんな人間にも悩み自体は存在するということです。

 

……話を戻しまして、ある日、T君は私に悩みをポロッとこぼしてくれました。

以下、言葉の一言一句は思い出せないため要約しています。

 

先生、俺、将来の進路が全然分からなくて悩んでます。色んなことに挑戦してみたいけど、どれも中途半端なんじゃないかと……。

 

なら君は、「どれか一つの道に絞ろう」と思っているのかな?

あるいは将来的に何か一つの型に収まろうと?

いや……もっと色々なことにチャレンジしてみたいです。

 

……つまり君はそういう人間だということじゃないかな。

別に誰も彼も大企業を目指す必要なんて全く無い。個人事業主でも何でも、生きる道は自分次第で他にいくらでもあるよ

そうか!そういう道もあるのか!

競うな!持ち味をイカせッッ!

 

私自身、文系分野で専門が全く絞れず悩んだものですが、自分なりに考えつつ様々な分野を幅広く学んだ結果としてそのまま「社会科学系ジェネラリスト」というアイデンティティを手にしました。これは自称ですが、自分自身の中でしっくり来ているのでそれで構いません。

 

ちなみに私の方が先に塾から去ったためT君のその後は分かりませんが、終身雇用・年功序列制度が崩壊している今となっては、なおさら無理に型にハマろうと悩む必要はありません

 

大切なのは悩みの種に拘束されないこと

 

でもこれ、やっぱりT君のスペックが高すぎるから言えることじゃないかなあ。

T君のケースで大切なのはそこではありません。悩みの種を抱えながらもそれにとらわれず自分で考えて試行錯誤することです。

 

確かにT君のような生活は並外れた意志力とバイタリティがあるからこそ成立するものです。

ですが、先ほど挙げた生徒さんたちの例では、「ググって調べて考える」というネット環境があれば誰でも出来ることすらせずに悩みに囚われている点が大きな違いです。

 

物事にはタイミングというものがあるため、今はまだ時機を待つべきときかも知れません。しかし、『十人の乙女』の譬えのように、たとえ準備期間であっても出来ることはあります

また、調子が悪いときでも、悪いなりに出来ることはあるはずです。より良い休息を取りコンディションを整えることも効果的な行動の一つです。

 

大切なのは、悩みを抱えながらもそれに縛られないことです。

 

それが難しいことも重々承知していますが、それでも何か出来ることがないか考えて試行錯誤することが肝要です。

 

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まとめ

 

人によって実際に出来ることの範囲は変わります。能力も違えば目標も手段も異なります。

ですが、選択肢自体は世の中にたくさんあります

考える材料はネットでも本でも世の中に数え切れないほどあります。あるいは、脱ブラック企業のように悩みの元から離れるというのも建設的な選択肢です。

 

そうした選択肢について前向きに考えてみるか、それとも悩みを抱えたまま囚われるか、それもまた自分次第です。結果はその後についてくるものであるはずです。

 

 

この言葉は、実際に数々の失敗や困難を乗り越え続けている本田さんだからこそのエールのように私には思います。

 

※連載シリーズ①「論理的思考のコツ・本質講義」→ 各話リスト

※連載シリーズ②「効率的な勉強法・教育法」→ 各話リスト

 

 

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