この問いに「イエス」と答えられる方は幸運です。なぜなら、それは人生の方向性と職業が一致しているということだからです。
「不満もあるがノーではない」という方も幸運です。そのまま今の仕事を続けるにせよ新天地を求めるにせよ、現時点では様々な選択肢を考える余地があるからです。
対して、ブラック企業で苦しい会社生活を送っている方は一日でも早くアクションを起こすことをオススメします。
今の日本にはそのための退職・転職を支援する手厚いサービスが数多あります!
当記事は、法学部出身者としてロジックの面からブラック企業の問題について論じた上で、本当は辞めたいけど辞められない皆さんの背中を強力に後押しします。

私自身、過労で倒れて退職せざるを得ない状況まで追い込まれましたが、今はホワイト企業に転職して何不自由ない生活を送っています。当記事が皆さんの人生を好転させるキッカケになれば幸いです。
脱洗脳:発想の転換こそ会社脱出への第一歩

ブラックな職場環境から脱出するための第一歩は、あなた自身の発想を転換するところからはじまります。
ブラック勤めの末路は過労死、自死……報道は氷山の一角に過ぎない
近年、ブラック企業の社員が過労死や自死に至ったとする報道が盛んに行なわれています。そうしたニュースはもはや枚挙にいとまがありません。
例えば、高橋まつりさんの一件は大きな衝撃とともに連日報じられ、その後も遺族の経過などが取り上げられています。
しかし、報道で取り上げられるケースというのは氷山の一角に過ぎません。
厚生労働省のサイトにて、「過労死等防止対策白書」が公表されています。
現時点で資料の揃っている平成29年時点のデータを見てみると、勤務上の問題が直接的な自死の原因となっているケースは依然として毎年2000人前後居ます。しかも警察庁HPによれば、この数字は経済問題が主原因のケースを除いた人数です。
具体的な原因は人の数だけありますので個々人の実態は分かりませんが、少なくとも毎年2000人前後は確実に仕事や職場が原因で自死に至っているということです。これは日本で毎日6人前後が仕事を苦に命を断っているという計算になります。

まずは何より、こうした事態は異常であると認識することが第一です。
私の体験談:自律神経の乱れは脳の問題、気合で過労は超えられない
さらにこの2000人の自死者の裏には、自死には至らずとも過労とストレスが原因で心身を壊すケースも多々あります。

私もその1人でした。
以前の私の職場は、サービス残業・サービス早出は当たり前で、業務内容も非常にストレスの掛かるものでした。おまけに、団塊の世代も抜けて人手不足の状態でした。(それでも一口にブラックとは言い難い職業でしたが)
体の変調は日に日に感じていたのですが、カフェインの錠剤を連用して無理やり乗り切るという危険な道を選びました。

カフェインは元気の前借りです。
いずれ『借金』が返せなくなると、『破産』することになります。
結果として、自律神経系がボロボロになり、強制的に休職させられることになりました。
当時の私が精神的に落ち込んでいたかと言うと、むしろ逆でした。休職に至ったあとも、「今すぐにでも復帰してやるぞ」と意気込んでいました。
しかし、体は動かなくなっていました。自律神経失調症で出てくるような身体症状はほとんど経験しました。
「体が鉛のように重い」という感覚は、比喩でもなんでもなく本当にその通りでした。全身に物理的に重りを装着するのと何ら変わりない感覚でした。
あるいは、食べ物の味がしなくて砂を噛んでいるような感覚という比喩がありますが、私の感覚では砂どころか何を食べても霞のような感覚でした。満腹中枢が完全に麻痺して、食事をしている感覚すら無くなりました。
とにかく身体症状のバーゲンセール状態でした。
それから長い療養期間を経てようやく社会復帰できたのですが、経済面や健康面だけでなく時間的な損失も計り知れないものです。それでも休職制度で一定の猶予期間を得られた点ではまだ恵まれていた方だったと言えます。

過労は体力と心の問題と思っていましたが、実際は脳の異常と言ったほうがしっくりきます。精神論ではどうにもなりません。
※なお、カフェインについては別記事で特集していますが、くれぐれも大量摂取・長期連用しないようにしましょう。
カフェイン錠剤はコスパ最強!だが副作用・離脱症状・耐性のデメリットに注意│勉強アイテム・生活改善⑤
雇用契約は法律上の契約、サービス残業も有給休暇の取得拒否も違法
現時点でブラックな職場環境に悩んでいる方が第一に発想の転換をすべき点は、「雇用契約は民法上の契約である」ということです。各種労働法は特別法に当たりますので、根本は同じです。
第623条
- 雇用は、当事者の一方が相手方に対して労働に従事することを約し、相手方がこれに対してその報酬を与えることを約することによって、その効力を生ずる。
細かい話は省略しますが、民法上の契約というのはつまり双方の合意があってはじめて成り立つということを意味します。
職場の上下関係に身を置くとつい忘れられがちなのですが、実際のところは従業員であるあなた自身に退職する権限があります。あとは就業規則などとの兼ね合いで退職時期が前後するくらいです。
そもそもサービス残業・サービス休日出勤は労働基準法違反です。
- 第37条
- 使用者が、第33条又は前条第1項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
また、有給休暇取得の拒否も労働基準法39条に違反します。
雇用主側からは有給の時期を繁忙期からズラすような要請は可能ですが、有給の取得それ自体を拒否するのは違法です。実質的に有給取得を萎縮させるような不利益な待遇をするのも違法です。

法律に反しているのはブラック企業側です。気の引ける方はもっとビジネスライクな契約関係として捉え直すのが良いと思います。
転職のタイミングが遅れるほど機会損失は拡大する
今現在、職場環境や業務内容に多大な苦痛を覚えている方に自問して頂きたいことは、「その仕事をいつまで続けるのか」という点です。
これからその仕事を1年、2年、3年、5年、10年、20年……と続けることができますか?
その仕事を続けて、健康的に生き長らえることが出来ますか?
「今の仕事自体は心の底から好きだ」という方ならばまだ可能性もあるかも知れません。
しかし、「本当は苦痛でやりたくない仕事」というのは人間そうそう続けられるものではありません。会社の側が変わる可能性も無きにしもあらずですが、そこに期待するのは賭けです。
そうすると、望むと望まざるとにかかわらず、いずれは転職を考えることになるかも知れません。
そこで考えるべきは機会損失です。
B:無理を続けて頑張ったが体を壊し、数年の療養を経て転職活動を始めた。
Bルートに進んでしまうと、Aルートで得られたはずの数年分のキャリアと健康な生活を失ったことになります。その上、スペック的に同列であれば年齢的に若い方が転職に有利ですので、そうした苦労も生じてきます。
仮にAルートの転職先もブラックだった場合でも、失敗の原因を分析した上で再転職する道が拓けます。失敗の原因を明確にできるならば、転職サービス等でその旨を正直に伝えた上で再び探せば良いということです。
また、そもそもBルートに突入したら数年の療養で治る保障すらありません。

健康も時間も有限です。
手遅れになる前に今一度考えてみてはいかがでしょうか。
※なお、数ヶ月で職場を転々としてしまうような場合は、職場の問題の前に自己分析の方が大切だと思われます。
家族を養う大黒柱ならば、尚のこと転職する決断も選択肢
ブラック企業に縛り付けられてしまう方の中には、家族を養うために泣く泣く仕事を続けているというケースもあります。
しかし、上の話と同じで、心身を壊すと結局は家族にも多大なる負担がかかります。経済的にはもちろん、精神的にも生活上でも負担になることでしょう。
労災認定や損害賠償請求に賭けるという茨の道もありますが、今後数十年の家族計画を考えるならば尚のこと早めに円満な転職を模索し始めた方が結果的に有益となるかも知れません。
安全に事を進めるのであれば、ダメ元で転職活動も裏で進めていき、良い話があれば今の職場から脱出するという道もあります。ただし話がまとまるまでの間は時間と体力を消耗することになります。
退職代行サービス・転職エージェントという解決策

現代では、脱ブラックの機運とともに、転職にまつわるサービスも盛んになっています。お独りで抱え込んで悩む必要はありません。
終身雇用・年功序列制度の崩壊は転職者にとって追い風
日本社会において、終身雇用・年功序列制度の崩壊はすでに周知のことと思われます。
これは、経済成長率の鈍化と少子高齢化社会を背景として、いわば必然的な崩壊でした。現代日本で実質的に終身雇用が保証されているのは一部の大企業と公務員くらいのものと思われます。それらもIoT時代と外国人労働者の流入によりいつまで続くかは分かりません。
こうした社会変化は、転職者には間違いなく有利です。
終身雇用というのは裏返すと「ドロップアウトしたら戻るのが難しい」ということです。
しかし、労働市場の流動化が進めば進むほど中途採用の枠は拡がっていくことになります。

時代は加速度を増しつつ変化しています。
退職代行サービスという新しいブラック企業の辞め方
近年、退職代行なるサービスが盛んになりつつあります。
こちらの退職代行ニコイチさんは、累計4575人以上の退職代行を100%成功させているという実績があります。LINE・メール・電話のいずれでも無料相談ができるという点も良いです。

私が個人的に感心したのは、「会社の方と顔を合わせずに退職できる」という点です。パワハラなどが無くとも、あくせく働く元同僚や上司と職場で顔を合わせるのは非常に心苦しく気まずい時間です。
Q3.本当に次の日から会社に行かなくて大丈夫ですか?
A3.ご依頼当日から職場に行く必要はありません。ご本人様が会社の上司に退職の意思を伝えたり、出向いて手続きをしなくていいように出来る限り対応するように心掛けておりますのでご安心くださいませ。
こうした事業がビジネスとして成立しているということは、それだけブラック企業脱出の需要もノウハウの供給も高まっているということです。
なお、このニコイチさんの本業は「謝罪代行」です。
絶体絶命の時こそ謝罪代行ニコイチの出番です。成功率はほぼ100%を誇り、毎月謝罪電話の代行依頼が絶えません。そのため年間依頼者は700件とたくさんのお客様に選ばれております。現時点で謝罪電話の実績は業界No.1
相手方の感情次第である謝罪代行に比べれば、雇用関係は法律上の契約問題ですので必ず退職成功できます。
会社側とのトラブルを引き摺るリスクを考えるならば、こうした退職代行サービスは非常に有益です。ビジネス目線で考えるならば、いくばくかのお金と引き換えに時間と労力とリスクを低減させるというのが退職代行サービスの醍醐味です。

そもそも退職は本人の意志さえあれば絶対にできます。
自分の意志で退職できなければそれは人権の無い奴隷身分です。
さらに、転職が心配な方のために、無料の転職サポートまでついています。
そちらを通して転職すれば、退職代行費用も全額キャッシュバックされて実質タダになるシステムとなっています。
キャッシュバックも魅力的ですが、個人的には退職代行と転職をワンストップで出来るという点にも強みを感じます。 正直に言ってしまえば、転職先まで決まってしまえば後は事務的に退職するだけです。

退職代行サービスについて、もう一件ご紹介します。
こちらのアット退職代行は、スマホひとつでカンタン退職という点を前面に押し出しています。
こちらは先ほどのニコイチさんに比べれば、やや割高にはなります。
ですが、アット退職代行さんにも無料の転職サポートがあり、そちら経由で転職成功したら退職代行の費用分を全額キャッシュバックという制度も採用しています。
加えて、退職代行だけでなく失業保険給付までナビゲートしてくれるという点も心強い部分です。
失業保険給付までを完全サポート
「退職完了したはいいけど、失業保険ってどうやってもらうの?本当にもらえるか不安…」というあなたも大丈夫。
退職サービスが終了したあとも、失業保険給付までの道のりを完全にサポートします。
365日24時間対応ということですので、分からないことがあれば気軽に相談できるという点もユーザー目線のサービスであると言えます。
転職活動は自己投資~ブラック企業を辞めた後
「教育・学びは将来の自分への自己投資」と言いますが、適職を探すことも大きな自己投資になります。
良好な職場環境、自分に合った仕事で健康的に生活でき、なおかつキャリアパスを築ける……それだけでも貴重な財産です。もちろん金銭面も直接的に関係してきます。
今後数十年の人生を考えるならば、そうした差は歴然となります。
だからこそ、ブラック勤めで大変な今だからこそ転職活動に時間と労力を割くのが最も合理的な選択ではないでしょうか。
そこで転職先を探そうと思い至った場合、まず最初に考えられるのはハローワークか民間の求人会社かという選択ですが、可能であれば民間の求人会社サイトを優先的に使うべきだと考えられます。
理由は以下のとおりです。
- 民間経由でも求職者は無料で利用できる。
- そのかわり企業側は求人広告掲載に多額の費用が必要→つまり企業側の真剣度が高い。
- 民間の求人会社は信用第一のため継続的に企業側の審査を行なうことが多い→ブラック企業の割合が低い。(相性問題もあるのでゼロにはならない)
ただし、広告掲載側のハードルが高い分、転職に成功するためのハードルもハローワークより上がる可能性があります。
そうは言っても、ブラックからブラックに転職しては元も子もありません。
ですので、第一に民間の求人サイト、民間でどうしても見つからなければより間口の広いハローワークという手順が一般的にオススメです。
以下、有名な転職サイトを紹介しますが、ご利用はあくまでもご自身の責任のもとで行なって下さい。企業側も人間である以上は、必ずしも100%ご自身とマッチするとは限りません。
20代なら「キャリアの実」、リクルーティングアドバイザーとの就職相談から始める
まず 第一にご紹介するのは、「キャリアの実」です。
フリーター・既卒・未経験から正社員へ!キャリアアドバイザーと後悔のない仕事探し「キャリアの実」
20代という限定はありますが、求人ありきではなく就職相談から進められるという点が大きな魅力です。
ちなみに当記事の閲覧者の方には関係ないかも知れませんが、社会人未経験の既卒の方までターゲットになっています。
未経験業界・職種への転職
既卒・フリーターからの就活をする君に!プロのキャリアアドバイザーが
あなたの可能性を引き出します!
また、キャリアの実経由の求人であれば書類選考免除でそのまま面接に進めるという点も大きいです。つまり、門前払いされる心配が減り無駄な応募も必要なくなるということです。
IT系・Web系・エンジニアならパーソルテクノロジースタッフ
IT系やエンジニアの方であれば、パーソルテクノロジースタッフがあります。
IT・WEB・エンジニアの派遣なら、パーソルテクノロジースタッフ
こちらは正社員採用ではなく派遣社員となりますが、IT人材であれば職務経験を重ねつつさらなるステップアップやフリーランスを模索するといった働き方も一つです。
むしろブラック企業で苦しんだ方であれば、「時給制で辞めやすく、仕事時間をセーブできる」という流動的な働き方は魅力に感じるかも知れません。

専門技術のある方であれば、なおさらブラック企業のように一つの会社に縛られる必要はありません。
なお、ネットビジネスの兼業を考えている方は、会社員と個人事業主の違いも知っておいた方が良いです。
アフィリエイトサイトは楽に稼げる副業?ネットビジネスと会社員の違い|時事・社会・ビジネス⑧
英語力があるならマンパワーグループ
英語力を使った仕事を求めている方には、マンパワーグループがオススメです。
マンパワーグループは世界80カ国以上にネットワークを有する米国発の派遣会社です。
日本においては、外国人労働者の流入により英語力の高い人材は需要が高まる一方です。そのような方は、なおさら今のブラック企業に囚われ続ける必要はありません。
「dodaエージェントサービス」は職種、年齢、経験を問わない
次にご紹介するのは、同じく業界大手のdodaです。
業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/DODAエージェントサービス
こちらもプロのキャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職できるシステムです。
ですが、dodaエージェントの場合は職種、年齢、経験を問わず幅広い層がターゲットです。
そのため、他の転職エージェントのターゲット層から外れた方にもオススメです。
また、キャリアタイプ診断によりご自身に合った仕事スタイルなどを踏まえた上で転職活動に活用できる点も魅力です。
まとめ
人生の時間は有限です。人間は歳も取ります。
いずれ今のブラック企業を転職するか心身を壊してドロップアウトするのであれば、出来る限り早い方が良いのではないでしょうか。
ここで天秤に掛かっているのは今後10~20年分の時間・労力・お金・健康被害・苦痛です。
職場環境はキツくともキャリアを積むには有用な会社であれば、我慢するという選択肢もあるかも知れません。
しかし自律神経系が壊れたらキャリアどころではなくなるという事実にはよくよくご留意下さい。
ましてや終身雇用制も崩壊しつつある今の時代に、キャリアとしての価値も低いブラック企業で消耗するのは悪手ではないでしょうか。
もちろん職業選択の自由は基本的な人権の一つですので、ブラックと自覚しつつ勤続するのも一つの人生です。ですが、裏返すと法律上どのような会社でも本人の意志次第で退職できるということです。
もし辞める勇気がなければ退職代行サービスもあります。近年では、代行業者側にも実績が蓄積されつつあります。
転職エージェントによる手厚いサポートも受けようと思えば受けられますし、優秀なマッチングシステムも発達しつつあります。
裏で転職活動を進めつつ、頃合いが来たら退職代行を経由して転職するという上手い逃げ方もあります。あるいは、転職エージェントがそうした逃げ方のノウハウを提供してくれるかも知れません。(エージェント側との相性や求職者側の条件等でも変わってきます)

このまま今の会社に残るか、新しい人生のスタートを切るか、すべては自分の選択次第です。決断さえすれば今からでも変えられます。
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